6月7日(米国時間)、アップルによる毎年恒例の開発者向けイベント「WWDC」の基調講演では、iOSやiPadOS、macOSのアップデートを中心に最新情報が語られました。「地味だった」との声も多い中で、筆者が注目したのは「プライバシー」と「生産性」の両立です。
■アップデート「様子見」にも対応
最近のiPhoneは成熟した製品になっていることもあり、劇的に変化するというよりは世の中の動きにキャッチアップするアップデートが中心です。基調講演をリアルタイムで見るほど新しもの好きな人にとっては「地味」だったかもしれません。
その中で加わったのが、iOSのアップデートを「遅らせる」設定です。正確にはiOS 15へのアップデートは保留しつつ、重要なセキュリティのアップデートのみを適用できるという設定です。
iOSのメジャーバージョンアップでは不具合が出ることもあり、少し時間を置きたい人もいるでしょう。その場合でも、セキュリティのアップデートだけは適用することで安心して「様子見」することができそうです。
幅広い年齢層への対応として、Apple IDのアカウント復旧時に信頼できる家族や友人を指定できるようなります。また、死後にアカウントを管理できる「デジタル遺産プログラム」も発表されました。高齢者のスマホ活用が進む上で避けて通れない機能といえるでしょう。
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