【第2戦・単走】松山が2連勝。藤野選手4位
川畑選手7位で追走トーナメント進出
前日に続き、好天に恵まれた第2戦。まずは藤野選手の1本目。104km/hと高い車速からの飛び込みから、ドリフト職人らしいキッチリとした走りで98.3と高い得点を記録。2本目は108km/hと速度をあげ、かつしっかりと角度をつけて99点の走りをしたのですが、セクター1でゾーン減点2が取られてしまい97点に。実にもったいない走りでした。
川畑選手の1本目は、114km/hと、この日最速の侵入スピードから、安定のドリフトをみせて97.7。まずは追走トーナメント進出に必要な得点を獲得します。そして2本目は、物凄いスピートで攻めたもののセクター4で失敗。結果、藤野選手は4位、川畑選手は7位で単走決勝を終えました。
単走優勝したのは、前日に引き続き松山選手。1本目は111km/hからの飛び込みで98.4、2本目も112km/hに挙げて、さらに攻めた走りで98.9。これが決め手となり、見事2連勝。
「昨日から何ひとつ変えずに挑みました。朝の練習走行の時は99点台が出ていたのですが、他の選手も点数が上がっていて。ですから98点台で抜かれるかなと思っていたのですが、なんとか踏みとどまったようです。今回のレイアウトにクルマが合っていたのでしょうね。ですが、次の筑波は……。奥伊吹の男と言われないように頑張りたいと思います」と語りました。
【第2戦・追走】健闘するも藤野選手7位、川畑選手10位で終わる
追走トーナメントに進出したTeam TOYO TIRES Driftの両選手。藤野選手の最初の対戦相手は鉄人・上野選手。藤野選手先行の1本目、98点の走りに加え後半部分で引き離し、上野選手に2ポイントしか追走ポイントを与えず98対95。2本目後追いの藤野選手は、無理をせず先行する上野選手の動きをしっかり見ながらじわじわと詰めていき、後追いポイント5を獲得し圧勝。
続く川畑選手の対戦相手は前日4位の高橋和己選手。川畑選手先行の1本目、高橋選手が終始果敢に寄せて若手の勢いをみせます。川畑選手97点の走りに対し、高橋選手は94点の走りに後追いポイント5を加え、高橋選手は2ポイントのアドバンテージ。
逆転に挑む川畑選手。98点の走りをする高橋選手に対して、川畑選手は終始ピタリと寄せて、後追いポイントを狙っていきます。結果走りは93点でしたが、後追いポイント6を獲得。ですが、合計得点がわずか1点足りず逆転ならず。ここで姿を消してしまいました。
その他のTOYO TIRES勢はベスト16で敗退。ほかの選手たちに比べて、TOYO TIRES勢のマシンは比較的新しく、熟成が足りていないのかもしれません。こうしてTOYO TIRESファンとしては藤野選手に期待が集まります。藤野選手の対戦相手は地元開催で燃える横井選手。
藤野選手先行の1本目。98点のミスのない走りをする藤野選手に対し、横井選手は終始ピタリとつけて95点の走りに後追いポイント10。7ポイントと大きなアドバンテージを許してしまいます。入れ替えての2本目。逃げる横井選手に対して、藤野選手は追い付くことができず。ここで藤野選手は敗退してしまいました。
優勝したのは横井選手。「ここの奥伊吹はホームということもあって、よく走りに来るんですけど、たくさんの地元のファンが来てくれていて、そのなかで優勝できたことはすごいうれしく思いますし、みんなに喜んでもらえてよかったなと思います。奥伊吹は秋にも大会があるので、勝ちに行きたいと思います」と笑顔で語りました。
奥伊吹の2戦を終えて、藤野選手はドライバーズポイント35点でランキングトップ。2位に同点で齋藤 太吾選手、3位に1ポイント差で高橋和己選手が続きます。川畑選手は7ポイントで13位。ですがまだ10戦中2戦が終わったばかり。これからに期待しましょう。
「次戦の筑波は頑張ります!」
2日間を振り返った川畑選手に話を伺いました。「クルマはテストを重ねて、凄くいい状態でして。単走で98点の走りができるようになったのですが、第1戦はちょっと気負いしすぎてラインカットをして、2本目は抑えていったらリズムが悪かったのですけれど。今日は単走で当確の走りができて、2本目は攻めすぎて失敗して、逆にタイヤを温存する形になりました。追走は温存したタイヤで走ったのですが、ちょっと角度が付けきれず、ちょっと躊躇したのかなと。もっと思いっきり走らないと上に行けないのかなと思いました。次戦からはもっと思いっきり走れるように調整したいと思います。筑波は精一杯頑張ります」
新しいマシンで2日間を戦った藤野選手は「とりあえず新しいマシンになって、セットアップができていない中、奥伊吹にやってきて。自分の中では思っていた以上にクルマが走ってくれたなという感じでしたね。あのクルマはいまだポテンシャルがあると思うので、もっと仕上げて乗りやすいクルマにしたいなと思います。横井選手は速くて上手いので、こっちも本気でいったのですけれど、人もクルマも敵わなかったなと。逆に筑波は、今のエンジンパワーとクルマの足回りのセットアップが上手くいけば、もっと上に行けるのではないかなと思います」
D1グランプリ次戦は、6月26日 (土)と6月27日 (日)の2日間、筑波サーキットでの2デイズ。距離が長く、パワーがモノを言うコースなだけにTOYO TIRES Team Driftの2台には有利なこと間違いナシ! 刮目して応援しましょう!
奥伊吹に集合したドリフトの華たち
D1GP開幕戦ということもあり、数多くのレースクイーンがサーキットに! 大会を大いに盛り上げました。ここではそんな彼女達をご紹介します!
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