「SORACOM Peek for SIM」
ソラコム、SIM1枚からパケットキャプチャーを利用できる新機能を提供開始
ソラコムは5月28日、SIMの通信内容をSORACOMプラットフォーム上でパケットキャプチャーできる「SORACOM Peek」の新機能「SORACOM Peek for SIM」をリリースした。
SORACOMプラットフォームでは、IoTに最適化されたセルラー通信に加え、IoTシステム構築に必要となる回線管理、クラウド連携、セキュリティー強化、ダッシュボード作成・共有などのサービスを提供している。
IoTシステムの開発・運用の場面では、データ通信内容の把握に対するニーズがある。例えば、デバイス製造時にデータ通信が仕様通りかを調査する出荷前チェック、IoTデバイスのデータ送受信状況のモニタリング、予期せぬデータ量増加など異常時のデータ通信状況の把握・トラブルシューティングといったシーンで必要になる。
そこで同社は、オンデマンドパケットキャプチャーサービスSORACOM Peek(Peek for VPG)を2020年7月から提供。デバイス側への各種設定やストレージの準備、ファイルの取得など高度な専門知識や手間のかかるパケットキャプチャーを、SORACOM PeekではユーザーコンソールやAPIから実施できる。
しかし、利用にはユーザーの専用ゲートウェイであるVPG(Virtual Private Gateway、有料)の構築が必要となり、今すぐSIM1枚分だけ利用したいといったニーズには対応していなかった。
今回提供を開始するSORACOM Peek for SIMは、ブラウザーもしくはAPIからの簡単な操作で、SIM1枚単位からオンデマンドパケットキャプチャーが可能となる。VPGの構築や設定をすることなく開始でき、通常の通信に影響を与えず、パケットキャプチャーを実施できる。結果をSORACOMプラットフォーム上で、pcapファイル(ネットワークのパケットデータを含むデータファイル)として安全に保管する。
利用料金は、1キャプチャーセッション1時間まで110円。2時間以降は1時間あたり22円。また、キャプチャーファイルのダウンロードのサイズ容量に応じて料金が発生する。データエクスポート量がアカウント(Operator)ごとにひと月に5GBを超えると1GBごとに110円、月の利用日数に関わらず月5GBまでは無料(データエクスポート量は、Peek for SIMとPeek for VPGのデータエクスポート量の合算)。
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