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Apple M1搭載で大幅性能アップの「iPad Pro」&カラフル7色「iMac」特集 第28回

24インチiMac評価のポイントは?

【レビュー】M1搭載iMacは正直「安い」スペックなどから類推できない価値とは

2021年05月19日 17時00分更新

文● 本田雅一 編集●飯島恵里子

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●単品購入できない7色のカラーコーディネート
 今回、7色から選べるカラーコーディネートも話題だが、本体色に合わせて同梱されるキーボード、マウス、トラックパッド、Lightningケーブルも、本体色に合わせたものとなる。Lightningケーブルはナイロンの編み込み被覆となる、これまでに見られなかったものだ。

 先述したように、このカラーバージョンの周辺機器は保守部品としては用意されるものの、一般的な流通には乗らないという。つまり単品購入は行えないのだそう。

正直、「安い」と思う

 さて、かなりシンプルに今回はまとめてみたが、もしデスクトップのMacが欲しいのであれば、24インチiMacはかなりお買い得だ。

 もちろん、ポートの数が足りない、あるいは画面サイズがもっと大きいほうがいい、メモリをもっと搭載したい、外部GPUを使いたいといったニーズもあるだろう。M1搭載MacはeGPUをサポートしないため、GPU依存度の高いアプリケーションは得意とは言えない。

 しかし、CPU速度はインテルでも最速クラスに匹敵し、内蔵GPUとしては二番手にダブルスコア。SSDも快速。メモリも16Gバイトだから、まず一般的な用途では足りなくはならない。

 筆者は大画面で動画編集などをしたいため、おそらく次世代のAppleシリコンが搭載されるだろう27インチiMacの後継を狙っている。しかし、そうした事情がないならば、すっかり自宅作業が多くなった昨今、24インチiMacを自宅に置いてMacBook Proは傍におき、モバイル用途はiPad Proでカバーするといった使い方を検討したい。

 何も考えずとも、ディスプレー系、オーディオ系、どちらもよく調整され、何も考えなくとも高い品質、体験を得られる。その完成度の高さは、ほかに匹敵する製品を思いつくことができないというのが正直な感想だ。

 

筆者紹介――本田雅一
 ジャーナリスト、コラムニスト。ネット社会、スマホなどテック製品のトレンドを分析、コラムを執筆するネット/デジタルトレンド分析家。ネットやテックデバイスの普及を背景にした、現代のさまざまな社会問題やトレンドについて、テクノロジ、ビジネス、コンシューマなど多様な視点から森羅万象さまざまなジャンルを分析する。

 

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