トースターなどで知られるバルミューダが5月13日、携帯端末事業への参入を表明。2021年11月以降に5Gスマホを発売すると発表しました。京セラ製で、キャリアはソフトバンク。SIMフリーモデルも計画しているということ。
「これまで家電事業において培った経験と実績を基に、コモディティ化が進んでいる携帯端末市場においても、バルミューダならではの新たな体験や驚きを提案していきたい」としています。名称は出願された商標から「BALMUDA Phone」と予測されます。
同社代表の寺尾玄社長は決算説明会で、現在のスマホ市場は「選択肢が少なすぎる」とコメント。端末だけでなく普段使いのアプリを独自開発することでスマホの体験価値を高めたいと話しました。
ただし同社が手がけるのはアプリの企画/デザイン/設計が中心で、実装は外部業者も多いということ。また家電との連携機能はつけるつもりがないそうで、家電に通信機能をつけたがらなかった同社の姿勢はくずさないようです。
製造パートナーとして京セラを選んだのは、品質へのこだわり、堅牢性の高さなどのため。「お客さんに価格で訴求する製品ではない」といい、安くするつもりはないようです。
キャリアがソフトバンクのみである理由は、ビジネス条件が合致して、かつ考え方の親和性が高かったから。INFOBARなどのことを考えるとauかと思ったのでやや意外です。
バルミューダの強みはデザインとマーケティングを軸としたコンセプトづくり。バルミューダの世界観をあらわすスマホがどんな姿になるのか楽しみです。普段づかいのアプリを新しくするというのは具体的にどういうことなのか期待ですね。メールを送るときにギターの音がするとかだったりして。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。4歳児と0歳児の保護者。アスキーキッズで「ほぼほぼ育児」「ベビもの」連載。Facebookでおたより募集中。
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