AMDは4月20日(米国時間)、マイクロソフトの「Game Stack Live」イベントにて、Xboxゲーム開発キットの一部としてXbox Series XとXbox Series S向けの「AMD FidelityFX」が利用可能になったと発表した。
AMD FidelityFXは、同社のオープンソースプロジェクト「GPUOpen」で利用可能な画質ツールキット。本ツールキットを使用すると、PCおよびXboxのタイトルに、可変シェーディング、レイトレーシングされたシャドウデノイザーなどの高品質の視覚効果を簡単に実装できるようになる。本日利用可能になるGPUOpenの追加アップデートには、FidelityFX Denoiserが含まれる。
また、AMD Ryzenプロセッサー用ソフトウェアの新しいパフォーマンスガイドと、CPUコアカウントの新しいバージョンをリリースした。AMDプロセッサーの物理コアおよび論理プロセッサー数を正しく検出できるように、サンプルを作成する方法を更新した。
さらに、Windows OSに付属しているものよりも新しいDirectX 12の機能を開発者に提供する「Microsoft DirectX 12 Agility SDK」を発表。AMD RDNA2ベースのグラフィックカード全体でDirectX 12 UltimateとDirectStorageをサポートするという同社の方針に基づく施策。
HLSLシェーダーモデル6.6も利用可能になった。マイクロソフトのHLSL(上位レベルシェーダー言語)の更新により、64ビット整数アトミック、動的リソースのバインディング等に対応する。Shader Model 6.6を使用してシェーダーをコンパイルするには、最新のDirectXシェーダーコンパイラーが必要。また、これらのコンパイル済みシェーダーを実行するには、DirectX 12 Agility SDKと対応するグラフィックスドライバーが必要となる。