数々の「実戦」で得た経験が詰め込まれた安心の一台!
という感じで「アバイア B109」を試用してきたわけだが、ヘッドセットとは比べ物にならない快適さを得られることが十分体感できた。自宅作業でオンライン会議が多い人なら、スピーカーフォンは一度使ったら手放せないガジェットとなることだろう。
一人暮らし、家族と暮らしていても仕事用の個室を確保できる人なら、必ずしもヘッドセットもしくはヘッドホン+マイクに縛り付けられながらオンライン会議を遂行し続ける必要はないはず。それらから脱却して、スピーカーフォンによる快適なオンライン会議を体感していただきたいものだ。
ここ1年のオンライン会議需要を受けてさまざまなスピーカーフォンが各社から登場しているが、そのなかでも「アバイア B109」は手堅く作り込まれていて好印象、安心感を受ける。アバイア自体が“ネットワーク機器メーカーの雄”ということもあり、同社が膨大な「実戦」で培ってきた経験の上に「アバイア B109」をはじめとする同社製品が開発されているからなのだろう。
「アバイア B109」を自宅PCに常時接続しておけば、普段はスピーカーとして利用することもできるので、大仰なヘッドセットやマイクのように『オンライン会議時以外は邪魔……』ということにならないのもうれしいところ。在宅勤務が長引くとともに机上が仕事道具で埋まりつつある人も安心して購入できる。
そして価格も手頃。Amazonで調べてみると、競合製品同等の1万円+αで購入できる。自宅の作業環境を再確認してみてスピーカーフォンの使用に問題ないという人、もしくは在宅勤務を開始した1年前に慌てて買ってしまった機器の音質にどうも満足できないという人なら、この「アバイア B109」は間違いなく「買い」の1台だと言えるだろう。
隠れた名機、アバイア社の製品を入手せよ
そもそもアバイア(AVAYA)社は通信機器を扱う米国企業である。日常生活で目にすることはほぼないが、いわゆるコールセンター向けソリューション、ビジネス向けIPテレフォニー分野では一大勢力を持つ巨人として世界的に有名だ。同社はネットワーク関連デバイスも手掛けており、今回紹介したスピーカーフォンもその1つ。ASCII.jpの読者的には、ルーセント・テクノロジーズからスピンアウトした企業であり、つまりはAT&Tのベル研究所をルーツに持つ老舗のネットワーク機器メーカーだと言えばイメージしやすいかもしれない。
もちろん国内に日本法人もあるが、企業的な素性の確かさに比して知名度はそれほど高くないようでもある。しかしそれが功を奏してか、オンライン会議向けデバイスの供給が未だ安定しない現在でも日本においてアバイア製品は比較的簡単に入手できる状況がある。昨今の製品選びでは貴重な選択肢となることだろう。
そして同社の製品自体はここでレビューしている通り、堅実で使いやすく作り込まれている。それでいて手に入れやすいとなれば、在宅勤務が働き方の選択肢の1つとして確立した社会人にとっては「隠れた名機」と言えるのではないだろうか。
なお、オフィス(会議室)での使用に適した8~10名向けの「アバイア B129」もほどなく国内での販売が開始されるというから、アフターコロナにおけるビジネスシーンにおいても同社の製品は台風の目となるだろう。
(提供:シネックスジャパン株式会社)