RTX 3060+Ryzen 5 5600X搭載!バックパネルが上向きに付いた個性派PC「PG-KG」をレビュー
3DMarkのDXRテストが前世代から20%アップ
それではいよいよ、各種ベンチマークでパフォーマンスをチェックしていく。まずスペックの確認だが、CPUには、「Zen 3」アーキテクチャーを採用した第4世代Ryzenの6コア/12スレッドモデル、「Ryzen 5 5600X」を採用する。
もともと前世代の第3世代からコストに対するコア数の多さが特徴的だったが、第4世代Ryzenはシングルスレッド性能もより強化。ゲーム性能においてはCPUのシングルスレッド性能が影響しやすいとされており、よりPCゲーム向けのパフォーマンスに磨きがかかったといえる。
ビデオカードはINNO3DのRTX 3060搭載モデル「GEFORCE RTX 3060 TWIN X2 OC」を採用。ブーストクロックが1792MHzになり、12MHzほどオーバークロックされたデュアルファン仕様のモデルだ。なお、RTX 3060は一部PCゲームのパフォーマンス向上が見込める「Resizable BAR」にも対応しているが、ここでは工場出荷時の設定のまま無効で計測している。
それではまずは、PCの総合的なパフォーマンスを計る「PCMark 10」からテストしていこう。
総合スコアーは7342という結果。スコアーの内訳は、アプリの起動速度やビデオ会議、ウェブブラウジングなどの快適さを見る「Essentials」が10873、スプレッドシートや文書作成ソフトなど、ビジネスアプリの快適さを計る「Productivity」が10116、写真編集などクリエイティブ用途の性能を見る「Digital Content Creation」が9764という結果だ。
EssentialsやProductivityのスコアーが安定して10000を超えているのは、最新の第4世代Ryzenを採用している点が大きいだろう。それを裏付けるように、CPU性能を計る「CINEBENTCH R20」「CINEBENTCH R23」の結果は、前世代からしっかりとパワーアップしている様子が確認できる。
PCの構成が異なるため参考値ではあるが、前世代のRyzen 5 3600XTのCINEBENTCH R20のスコアーは、マルチコアで約3770ptsほど、シングルで520ptsほど。特にシングルスレッドの伸びがよく、前世代から13%ほどアップしている。
次に、「3DMark」で3Dゲームにおける描画性能を計っていこう。今回は、DirectX 11のテストである「Fire Strike」「Fire Strike Ultra」、DirectX 12のテストである「Time Spy」「Time Spy Extreme」、そしてDirectX Raytracing(DXR)でのリアルタイムレイトレーシング向けのテスト「Port Royal」でスコアーを計測した。
RTX 30シリーズは、新世代の「RTコア」や「Tensorコア」によって、DXRのパフォーマンスを大きく向上させているのが特徴。Port Royalのスコアーでは、過去のデータでRTX 2060が4200程度だったのに対し、今回は20%ほど上昇した。
現在登場しているRTX 3000シリーズのなかでも、RTX 3060はローエンドに位置するGPUだが、リアルタイムレイトレーシングの性能向上はしっかりと見られる。その他のテストでは、およそ5~15%ほど上昇している。
次は、「CrystalDiskMark 8.0.1」でストレージの性能を見ていこう。なお、「CrystalDiskInfo 8.12.0」でチェックしてみたところ、メインストレージのSSDはPCIe 3.0接続のサムスン製512GB SSDを搭載していた。
シーケンシャルリードの値は3524MB/s、シーケンシャルライトの値は2009MB/sと、PCIe 3.0接続のSSDでも高速な製品を採用している。BTO PCによっては、リード2000MB/sのストレージが採用されていることなどもあるので、パーツ選定にしっかりとしたこだわりがあるのが見て取れる。
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