ロレックスやチューダーが新作を発表「Watches & Wonders」オンラインで開催
2021年04月13日 12時00分更新
世界が新型コロナウイルス危機に陥る前、2019年までは時計好きが楽しみにしている大きなお祭りがありました。スイスのジュネーブとバーゼル、2つの都市で開催される2大時計フェアです。正式名称は「Watches & Wonders Geneva(ウォッチ & ワンダー ジュネーブ)」(以下、W & WG)と「BaselWorld(バーゼルワールド)」。
200年を超える老舗から設立されたばかりの新星、さらに個人時計師まで数百を超える時計ブランドが、この2つのフェアで新作を発表してきました。「これを見ないと時計ビジネスは不可能」と言われたこの2つのビッグイベントが中止になり、はや2年目になりました。
新型コロナウイルスによる世界規模の危機は、この「2大フェア」という構図も壊しました。バーゼルワールドは100年以上の歴史をもつ世界最大級の見本市だったにもかかわらず、中止をめぐるゴタゴタもありなんと消滅することに。バーゼルワールドの事務局は「アワーユニバース」と改名して復活を狙っていますが、十中八九無理だと思います。
一方、ジュネーブのW & WG(旧SIHH、通称ジュネーブサロン)は2020年に史上初めてオンラインフェアとして開催され、2021年はバーゼルワールドを離脱したロレックスなども加わって参加ブランドが拡大。今年もオンラインになってしまいましたが、2022年はフィジカル(リアル)な世界最大の時計フェアになるでしょう。
今年のW & WGの会期は4月7日から13日まで。2020年は新作発表イベントが難しかったので、新作発表を控え目にしたという理由もあり、今年はその分、新作が豊富でしかも魅力的なものがたくさん揃っています。フェアの構成や演出も、初めてオンライン化された2020年と違い、2年目の今年は双方向性を採り入れるなど、格段にレベルアップ。
W & WGのサイトは記者や時計業界向けの事前登録制という構成のため、一般のかたがアクセスしても深い階層まで見ることはできませんが、ロレックスやカルティエ、チューダー、シャネル、ヴァシュロン・コンスタンタンやウブロ、ゼニス、タグ・ホイヤーなど、出展各社の様子をうかがい知ることができます。
またブランドによっては公式サイトで、発表したばかりの新作モデルの画像やプロモーション動画をすでに公開しています。
個人的なオススメは、クラブDJのように音とナレーションでテンポ良く、歯切れよく新作を紹介するチューダーの新作プロモーション動画です。
2020年のガマンの1年を経て、時計ブランドが満を持して発表した新作ウォッチの数々。出展ブランドの中から、気になるブランドをぜひチェックしてみてください。
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