シャープは、同社製不織布マスクの累計生産枚数が、2021年3月25日に、2億枚に到達したと発表した。
同社では、2億枚突破を記念して、「マスク生産2億枚達成記念!春の生活応援キャンペーン」を実施。3月31日~5月31日までの期間に、不織布マスクの購入者を対象に、10%引きの特別価格で提供したり、抽選で合計2000人に、シャープ製品をプレゼントする。
シャープでは、日本政府からの要請を受け、2020年2月28日に不織布マスクの国内生産を決定。国内におけるマスク不足の解消に向けて、3月24日から、液晶パネル生産を行っていたシャープ三重工場(三重県多気町)のクリーンルームで、「ふつうサイズ」マスクの生産を開始。その後、段階的に生産量を拡大し、2020年11月6日には累計生産1億枚を突破。今回、生産開始から約1年で、累計生産2億枚に到達した。
2020年9月からは、女性や小学生高学年以上のお子様を対象とした「小さめサイズ」マスクを追加。毎月30枚のマスクが届く「定期便サービス」や、三重工場がある三重県多気町のふるさと納税の返礼品への採用、企業や団体などでの利用を想定した「大口注文」など、ニーズに合わせて、マスクの提供方法を拡大してきた。
現在、シャープの三重工場では、ふつうサイズ用に9台、小さめサイズ用に2台の生産設備が導入されており、合計11台の設備でマスクが生産されている。
シャープの戴正呉会長兼CEOは、「当社がマスクの生産を開始してから丸1年が経過し、3月25日に累計生産枚数2億枚を達成した。マスクの取り組みに加え、高性能フェイスシールドや光触媒スプレーの販売、蓄冷材を活用したワクチン輸送への貢献など、コロナ禍における社会貢献に力を入れてきたが、今後も引き続き、健康医療事業を通じて、社会への貢献と事業の拡大を両立していく方針である」と述べている。
3月25日午後4時には、「祝シャープマスク 出荷2億枚突破」と書かれた横断幕を取り付けたトラックが三重工場を出発。生産に携わる社員などが見送った。