気がつくともう3月から4月へ。大人にとっては年度末の転勤や異動の季節。そして学生さんにとっては新入学や新学期。これを機に時計を購入する人、プレゼントされる人は多いことでしょう。
特に4月から就職活動を始める大学生や、卒業して社会人になる大学4年生にとって、腕時計は欠かせないアイテム。「これまで腕時計をつける習慣はなかったけれど、この機会に1本、購入したい」そう考えて、オンラインの時計店をチェックしている学生さんもいることでしょう。
今回はそんなフレッシャーズ向けに、懐に優しいつまりお手頃な値段だけれど、ふつうの大人から見ても好感を持たれる、「悪目立ちしない」2021年の新作ウォッチを紹介しましょう。
「ふつうの大人から好感を持たれる=悪目立ちしない」腕時計といえば、丸型で3針、つまり文字盤が丸型で針が時針、分針、秒針の3本という機能がシンプルなタイプ。時計の世界では「中3針」と呼ばれるタイプがいちばん。ただ、日付や曜日表示があるものが、今日は何曜日の何日かわかって仕事のときも便利です。
また湿気の多い日本国内で毎日使うことを考えると、レザーストラップよりメタルブレスレットのタイプがいいでしょう。レザーストラップは毎日着けるのは避けた方がいいのです。
今年2021年の春は国内ブランドから、そんな丸型中3針タイプの新作が出そろいました。しかも、時計好きな大人なら一目置いてくれる、これまでは高価だった機械式モデルがびっくりするほど手頃な値段で出てきたのです。
ただし今回紹介する新作時計は「フレッシャーズ向け」として登場したわけではありません。世代を問わず人気の「複刻モデル」、それも国内ブランドの1960年代から70年代に人気だったモデル。このタイプの復刻モデルは10年前だったら、たぶん倍のお値段だったでしょう。個人的にも「いい時代になったなぁ」と思います。
オリエント「ワールドマップ」
伝説の1960年代デザインを複刻
オリエントは、凝ったメカニズムやデザインの腕時計をお手頃な価格で提供してくれる、時計は好きだけれど無理してお金をかけたくない人には、真っ先にオススメしたい国内ブランド。海外では日本以上に知名度も人気もあるんです。
新作のリバイバルコレクション「ワールドマップ」は、1960年代から70年代に、カラフルで個性的な文字盤やユニークなメカニズムで当時の若者の心を掴んだ、当時の言葉でいえば「ポップな」腕時計の復刻シリーズ。4時位置のリュウズで操作できる、簡易24時間計の役割を果たす内転リングを装備。ビジネスウォッチにはあると便利な日付や曜日表示も付いています。
全部で4種類のバリエーションがありますが、いちばん個性的なのが1969年に発売された、カラフルな世界地図を文字盤に描いた限定モデル。また特殊加工によるレンズ効果で、ブルー、グリーンのグラデーションの中から地球をイメージした球体が浮かび上がるモデルもオススメです。
搭載されているムーブメントはオリエントが誇りとする、長い歴史と伝統のある自社製の機械式ムーブメントF6922を搭載。これだけ凝った内容で限定の世界地図文字盤、またゴールドのメッキパーツをアクセントにしたモデルでも税込み5万円2800円。スタンダードなものなら税込み4万9500円という価格は驚きです。
オリエント
リバイバルコレクション「ワールドマップ」
自動巻き、ケース径43.5mm、駆動時間 40時間以上、ステンレススチールケース&ブレスレット、20気圧防水
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