エクイニクス・ジャパンは3月24日、正確な時刻配信サービス「Equinix Precision Time」の提供を開始したと発表した。
Platform Equinixの上で展開され、利用者は高精度のTime as a Service(サービスとしての時刻)機能を数分で導入することが可能になり、正確で信頼性の高い安全な時刻同期を実現。エッジ環境において従来と比較し効果的なアプリケーションが実行可能となる。
従来のGPSアンテナ型のタイミングインフラストラクチャーソリューションを導入する際のセキュリティーの脆弱性と複雑さなどが、遅延に敏感な多くの企業にとって重要な課題となっているという。Equinix Precision Timeは、NTP(ネットワークタイムプロトコル)やPTP(プレシジョンタイムプロトコル)などのネットワークタイミングプロトコルをサポートするサービスとして、安全で信頼性の高い時刻をコスト効率の高い方法で提供できるように設計。Equinix Fabricを介して提供されるため、顧客はパブリックインターネットを利用することなくプライベートIPネットワーク接続を使用してサーバー間で安全で信頼性の高い時刻同期が可能となる。
金融サービスやオンラインゲーム、政府機関、製造業、メディアやエンターテインメント分野など多くのグローバル企業にとってTime as a Serviceはコンプライアンス要件を満たすことから、ネットワーク全体で正確な時刻同期を維持しつつ自社のデジタルインフラストラクチャーを円滑に運用することが可能となるとしている。
SLA(サービス品質保証)は50マイクロ秒。アプリケーションのタイムスタンプに関する100マイクロ秒のSLA要件を規定しているFINRAおよびMiFID IIの時刻同期精度要件に準拠。また、SMPTE 2110の時刻同期精度要件にも準拠する。