プロによるレクチャーの実現、ハードウェアの拡大展開など
Rumetrixの今後にも期待
Runmetrixのハードウェア、アプリ(=ソフトウェア)ともに出来映えは、とても優れているのだと思う。少なくとも機器やアプリの動作がうまく連携しないため、走ることに集中できないという経験を味わうことは今回のテスト期間中にはなかった。
ただ一方で、筆者のような素人のランナーには解析されたデータの「読み方」がわからないものが、少なからずある。グラフなどで時系列からパフォーマンスの変化を辿ることもできるし、アプリには走った結果に対して改善点をコーチングしてくれるコメント機能もしっかりとある。
でもやはり、一度はデータの読み方やRunmetrixの活用方法をプロフェッショナルにレクチャーしてもらった方が無駄なくトレーニングを実践して健康増進も図れそうだし、何より飽きずに長く使えそうだ。有償提供のサービスであっても内容によっては十分に意義を納得できると思うので、ぜひ実現してほしいと思う。
今後Runmetrixのプラットフォームに色んな外部のパートナーを招き入れてもよいと思う。筆者も使ってみて、走りながら音声でコーチングしてくれるワイヤレスイヤホンなどのヒアラブルデバイスがほしいと思ったし、腰に装着するモーションセンサーも、絶対になくしたり壊す心配がないとも言えない。
生体情報をセンシングできる機能を持つスポーツウェアなど、テック系のアパレルを開発するメーカーと一緒に身に着けたら外れないウェアやアクセサリーを商品化して、シリーズのラインナップに加えれば歓迎されると思う。
両社は共創事業の第2弾として、本年の10月に向けてウォーキングをテーマにした新サービス「Walkmetrix(ウォークメトリックス)」を開発中だ。こちらもランニングよりもう少しマイルドに健康維持・増進に向けて頑張りたい方々に楽しみなニュースだ。カシオとアシックスの協業拡大に今後も期待したい。