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自然に高品質の音源が聞きたくなる素直な高音質と、極めて自然な空間オーディオ

【AirPods Maxレビュー】iPhoneやiPadで最高の音響体験を求めるなら迷わず買い!

2021年03月10日 12時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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AirPods Max

 結論から先に言ってしまおう。iPhoneやiPadで、ヘッドフォンによる最高の音響体験を求める人は、迷わず買うしかない。とはいえ、6万7980円という価格がネックだと考える人も多いだろう。iPad Airのベースモデルとほぼ同じ価格と考えると、確かに大きな金額かもしれない。しかし、そもそもAirPods Maxは情報機器ではなく音響製品だ。高品質を求めるほど、コスパは悪くなるのはやむを得ない。最高の音響体験を求めるためにはコスパは気にしない、という人向けの製品なのだ。そのあたりが割り切れれば、まったくリーズナブルな製品と感じられるはず。さまざまな方向から細かくチェックしていこう。

ややレトロな雰囲気のシンプルな外観

 AirPods Maxを見ていると、非常に注意深くデザインされた製品であることが分かる。奇をてらったような部分はまったくない。かなり質感は高く、どこをとっても耐久性の高そうな、かっしりした作りになっている。しかしその結果として、どことなくレトロな雰囲気の製品になっているように感じられる。本体を内蔵するつや消しアルミニウム製のカップ部分は、全体的にのっぺりとした形状で、何も主張していない。そこから生えている銀色のアーム、ゴムのような弾力のある素材で覆われたフレームとニットメッシュを組み合わせたユニークなヘッドバンドも、なめらかな曲線を描いているだけで、形状にはこれといった特徴がない。

 言ってみれば、他の製品と比べて、アップルらしさがあまり感じられないデザインにも思える。少なくともiPhoneやiPadのように、どこかにこれ見よがしにアップルマークが付いているわけでもない。

 いや、それこそがアップルらしさだ、という意見もあるかもしれない。確かに、昨今のワイヤレスヘッドフォンの中でも、かなりシンプルなデザインなのは間違いない。操作ボタン類も必要最小限で、1つのボタンと1つのダイアルが付いているだけ。このダイアルは、Apple Watchのものをそのまま大きくしたようなDigital Crownで、音量調節だけでなく、曲のスキップ、電話の応答、さらにはSiriの起動も可能だ。この部分に着目すれば、アップルらしさが凝縮されているとも言えるだろう。また、スペースグレイ、シルバー、グリーン、スカイブルー、ピンクという5色を用意している点も、ヘッドフォン製品としては珍しい。これも、やはりアップルらしさと言えるだろう。

 さらに、専用のSmart Caseというカバーが付属しているのも、他社の製品には、あまり見られない特徴と言える。このカバーは、単に持ち運びの際に本体を保護するだけではない。装着することでAirPods Maxが超低電力状態(ほとんど電源オフに近い状態)に切り替わり、バッテリーの消耗を防ぐ機能も備えている。もちろん、Smart Caseの色は、5色の本体とカラーコーディネートされている。

 AirPods Maxは、ワイヤレスヘッドフォンの中でも、けっして軽量な方とは言えない。重量は384.8gある。それだけでも持ち運ぶには、あまり適していないと感じられるが、Smart Caseが134.5gもあり、合計は519.3gとなる。これはiPad Air本体(Wi-Fiモデルで458g)よりも重い。しかも、小さくたためるわけでもないので、持ち運びには不便と言わざるを得ない。この点では、どちらかと言うと屋内で使用するのに適している。後で述べるような、映像と組み合わせてこそ効果を発揮する空間オーディオを考えても、巣ごもりには最適なヘッドフォンと言える。

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