シチズン時計が独自に開発・運営する「Riiiver(リィーバー)」は、クラウドを拠点にスマートウォッチと様々なデバイスやサービスをつなぐIoTプラットフォームだ。従来、Riiiverの世界を体験するためにはシチズン時計の「Eco-Drive Riiiver」など対応するスマートウォッチが必要だった。2020年11月24日にシチズン時計が配信を始めた新アプリ「iiidea Player(アィイデア プレイヤー)」により、iPhoneやAndroidスマホ、Apple WatchからもRiiiverに対応する数々の便利なサービスが使えるようになる。
今回はシチズン時計(以下:シチズン)でiiidea Playerの開発に携わる植村隆太郎氏を訪ね、新しいアプリを上手に楽しみながら使う方法を聞いた。iiidea Playerの誕生によりRiiiverにアクセスできるデバイスが増えたことで、シチズンのEco-Drive Riiiverシリーズにもある良い変化の兆しが見えていると話す植村氏に詳細を聞いた。
iiidea PlayerはIoTプラットフォーム「Riiiver」の新たな窓口
Riiiverは、ユーザーが対応する同社のスマートウォッチ「Eco-Drive Riiiver」に「iiidea(アィイデア)」と呼ばれる様々なファンクションを追加して、各々のライフスタイルに合わせたカスタマイゼーションを楽しめる独自のIoTプラットフォームだ。Riiiverとつながるためには、これまで「CITIZEN Eco-Drive Riiiver」アプリをiPhone/Androidスマホにインストールして、iiideaの操作をスマホとペアリングしたスマートウォッチのEco-Drive Riiiverシリーズからする必要があった。
シチズンはEco-Drive Riiiverシリーズのユーザーのため、Riiiverアプリ上に用意された「ピース」と呼ばれるエレメントを組み合わせてオリジナルのiiideaを簡単に作成できる独自のアプリ「Riiiver」も公開している。
iiideaの実行結果を、まるで機械仕掛けの“からくり時計”のように時分針で指し示せるEco-Drive Riiiverシリーズに対して、iiidea Playerアプリではスマホの画面に「iiideaの操作結果を文字とビジュアル情報」により表示する。スマホの画面をタッチしてiiideaを実行する、アプリのカジュアルな操作性も万人受けしそうだ。植村氏は、iidea Playerアプリの操作をスマートウォッチと同じようにシンプルなものにして、さらにより多くの情報量を表示できるディスプレーを活かすことにも腐心したと振り返る。
iPhoneやAndroidスマホにiiidea Playerを導入して楽しむための手引きについては、先行掲載されているレビュー「シチズンRiiiverがスマホ自動化レシピ対応「iiidea」をスマホだけで使う」を合わせてご覧いただきたい。