東京地下鉄(以下:東京メトロ)は3月1日、上野グリーンソリューションズと共に鉄道業界で初めてデプスカメラとAIを用いた列車混雑計測システムを開発したことを発表した。
本システムは奥行きを取得する深度センサーを内蔵したデプスカメラ1台をホーム端に設置し、駅を出発する列車内の混雑状況を撮影。エッジサーバーで深度情報をデータ化した後、クラウドサーバーに転送されたデータをAIが分析・解析をすることで10数秒で混雑状況を算出するというもの。
エッジサーバー、クラウドサーバーの構成はシンプルで解析速度も速く高精度。AIは様々な車両や混雑状況に対応し、人力で測定していた混雑率と同等以上の信頼性で、営業している間の時間帯を全て計測可能だという。
システムが導入される駅はメトロの複数駅(各路線各方面、数箇所)で、同社は稼働準備が整った駅より順次、計測を開始して東京メトロ全線で2021年度を目途にリアルタイムの列車混雑状況を提供することを目指すとコメントした。