契約から1年無料の300万人はそろそろ埋まりそう?
次に気になるのは、契約から1年無料とされている300万人がいつ埋まるかだ。発表会があった1月29日時点での申込者数は220万を上回っており、残りは80万弱とされていた。
1GB以下で0円の新プラン発表会以降、申込者が増えていると思われるが、3月の受付開始以来、10ヵ月ほどで220万強ということから、残りが一気に埋まってしまうことはないと思う。ただ、プラン変更発表後の最初の週末である1月31日には、アクセス集中によるトラブルもあった。春という需要期を迎えるため、ペースが加速することはあっても低下することは無さそうだ。意外に早く埋まってしまう可能性もあるだろう。あまりゆっくりと構えていると無料の枠に収まらないかもしれない。
ちなみに、2月1日朝に申し込んだユーザーは、Rakuten Handで申し込み、その際に表示された予定どおりの3日に宅配便で到着したとのこと。機種にもよるだろうが、納期が大幅に遅延しているというわけではなさそうだ。
メイン回線の乗り換えにはまだ慎重な判断が必要そうだが
サブ回線としてはオススメ
結局のところ、楽天モバイルのRakuten UN-LIMITは申し込んだほうがいいのか、申し込まない方がいいのかだが、メイン回線の乗り換えとしては慎重に、サブ回線なら申し込んだほうがよい、というのが筆者の結論となる。
au回線を用いるパートナー回線エリアが月5GB使えることで、当初はエリアに問題がないように思えたが、ローミング接続が終了になった地域が出てきて、今後もそういう場所は拡大する見込み。路地裏や建物の奥など、使えないエリアが増えてしまうのは困りものだ。
つまりメイン回線としてはあまりオススメできないが、当分は家ごもりの予定で、自宅が完全にエリアになっていたり、Wi-Fiで確実に通信できるのであれば、自宅で電話の発着信ができないことはないため、不自由覚悟で1年無料に賭けてみることもありだろう。
反対に使えない場所がなんらかあるのは絶対に困るというのなら、サブ回線として導入しつつ、今後どうするかを判断するのがオススメとなる。
現在の楽天モバイルは、MNPでの加入でも新規契約でも特典など条件は変わらないので、端末を購入しないでSIMだけ申し込んだり、0円に近い機種を購入するのなら特に損は無い。サブ回線といっても、必ずしも2台持ちにする必要はなく、SIMが2枚挿入できて同時待受できるスマートフォンなら、1台にメインの回線とは別に、Rakuten UN-LIMITのSIMを挿入すればよい。
特にiPhone XS/XR世代以降のiPhoneや、Google Pixelシリーズ(4以降)のように物理SIMが1枚しか挿入できなくても、電子的にSIMを読み込ませる「eSIM」側で、楽天のSIMを用いて同時待受させることも可能だ。
サブ回線の活用法として、楽天モバイルにデータ通信を任せ、メインは通信量が少ないプランに切り替えれば、トータルで料金を安く、しかも通信量はたくさん使えそうだ。しかも同時待受により、どちらでも着信でき、発信者番号にこだわらなければRakuten Linkでかけ放題にもなる。
エリアチェック用にお試し感覚で! 迷ったら加入が吉
今なら契約から1年無料であるばかりか、加入時に端末を買わなければ一切お金がかからないため、サブ回線としての利用ならメリットはあってもデメリットはまったくないと言ってもよい。
前述したようにエリアの問題があるため、エリアチェックのお試しというつもりで加入するのもありだ。1年無料の間にエリアが充実する可能性もあるし、たとえそのまま持っていても、ほとんど使わないのであれば1回線目は無料になるため、引き続きエリアチェック用に回線を残しておき、楽天回線だけで問題がないのが確認できたらメインの回線を移行してもいいだろう。
1年無料という太っ腹なサービスは今後もあまりないはず。エリアの問題は当面つきまとうが、今、迷うくらいなら加入しておいて、活用法を探りながら1年間楽しめるのが、今の楽天モバイルと言えそうだ。

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