インテル EVO プラットフォーム準拠、使い勝手への配慮を随所に感じる仕上がり
高級感あふれる本⾰の天板に注目! 在宅ワーク&出社⽤モバイルに最適でゲームにも強い<Lenovo Yoga Slim 950i>
オンライン会議もちょっとしたゲームプレイもこなせる高い性能が魅力
というわけで、スペックを見てみよう。CPUはCore i7-1165G7、GPUはCPU内蔵でインテル Iris Xe グラフィックス、メモリーはLPDDR4X 16GB、ストレージは1TB(M.2/NVMe)。2021年1月現在のモバイル環境においては、ハイスペックな部類に入る。
参考値にしやすい「PCMark 10 v2.1.2506」から見ていくと、Essentialsスコア9536と、数世代前のハイスペックなデスクトップパソコンに近いスコアだ。またトータルスコアもノートPCとしては良好で、Wordなどで会議のメモを取りつつ、ZoomやMicrosoft Teamsを走らせている場合にもアプリケーションの応答はスムーズだ。
オンライン会議時にありがちな、スペック不足ゆえに起こる現象が回避できるかは、実際にバックグラウンドでゲームベンチマークを走らせながらオンライン会議を行ないチェックしてみたが、音声が聞こえない、途切れた、変な声になっているなどのクレームは入ってこなかった。
書類作成以外にも簡単な動画・写真編集が伴う場合にも都合がいい。前述したとおり、画面の発色がsRGB100%と良好で、Adobe Lightroom Classicで6100万画素の写真データを処理してみたが、パラメーター変更時の応答性はデスクトップパソコンに近いフィールだった。もちろん、やたらとグラフィカルなPPTを要求された際にも、<Lenovo Yoga Slim 950i>はサクサクと動作してくれる。
<Lenovo Yoga Slim 950i>は、インテル Iris Xe グラフィックスを採用しているため、ゲーム性能も気になるところ。『ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク』の動作で見ると1280×720ドット、もしくは1920×1080ドットならよく動き、「フォートナイト」あたりも設定を下げれば遊べるレベルだ。
Minecraftについては標準的なワールドならば問題ナシと(力作MODレベルになるとメモリーが足りなくなるため、ゲーミングパソコンに目を向けたほうがいい)、従来のノートパソコンらしからぬゲーム性能があり、ガチではないが気分転換にゲームを遊んだり、出張中にログインだけはしたいゲームがあったりする際に重宝する。
ストレージはNVMe対応で、「CrystalDiskMark 8.0.1」では以下のようなスコアになった。スコアとしてはデスクトップパソコンでも標準的なもので、OSの動作だけでなく、アプリケーションの起動、巨大なファイルの展開などの応答性の高さに納得がいく。
バッテリー駆動時間は、カタログスペックで約18.7時間。Office系アプリケーションやウェブブラウジング中心の場合、15時間ほどの動作時間になり、ゲームや画面共有込みのオンライン会議の場合でも8時間近くの動作を期待できる。充電完了(電源オフ時)までは約2.1時間。夜のうちにフル充電しておけば、出勤した際にもACアダプターなしで1日作業することも可能だ。
またオンライン会議やベンチマーク中の騒音については、ゲームや長時間の動画エンコードでもしない限り、ファンの騒音が気になることはないだろうといったレベルで静かだった。ZoomやTeamsなどはノイズ除去機能があるにしても、そもそも静かな方がありがたいのは変わらない。
パソコンの設定を1箇所で済ませられる「Lenovo Vantege」も刷新されていたのでチェックしていく。同アプリケーションはプリインストールされており、システムアップデートから、本来ならお世辞にも分かりやすいとはいえないWindowsの細かな設定までカンタンにできるものだ。またサポートの受付口にもなっており、セットアップが終わったらひととおりチェックしておきたいアプリケーションといえる。
今後を見据えるにぴったりなノートパソコン
<Lenovo Yoga Slim 950i>は、インテル EVO プラットフォームに準拠した製品で、いかに使い勝手が重視されているかよくわかるノートパソコンだ。アプリケーションの立ち上げから応答まで、申し分なく性能を発揮してくれる。
テレワーク環境下ではパソコン性能がとにかく最低限の条件にもなってくるため、在宅作業でも作業効率をマシマシにしたいのであれば<Lenovo Yoga Slim 950i>からチェックしてほしい。キーの打鍵音も静かで画面も見やすく、サクサクと動作してくれるので、満足度はとても高くなり、本革の天板に味が出るまでしっかり使い込んでみたくなるだろう。
試用機の主なスペック | |
---|---|
CPU | Core i7-1165G7(4コア/8スレッド) |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD(M.2接続/NVMe対応) |
ディスプレー | 14型(3840×2160ドット)、DisplayHDR 400、Dolby Vision対応、10点マルチタッチ対応、sRGB100% |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.1 |
インターフェース | Thunderbolt 4×3(Powerdelivery対応、DC-in、DisplayPort出力機能付き)、マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック |
サイズ/重量 | およそ幅318×奥行200.7×高さ13.9mm/約1.31kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
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