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フィリップス「家庭用AED」などニューノーマルな製品続々

2021年01月21日 12時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita) 編集● ASCII

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 フィリップスが1月20日、新製品を一斉に発表しました。家庭用AEDや除菌機つき電動歯ブラシなど、家にいる時間が長くなり、衛生意識を強く持つようになったことを背景とした「ニューノーマル」な製品が多数。医療機器メーカーの顔をもつだけに説得力も強く、なかなか面白い製品ぞろいです。

1. 家庭用AED

●ハートスタートHS1 Home

 まずは一番なるほどと思わされた家庭用AED。

 世界130ヵ国に200万台のAEDを売っているフィリップス初の家庭用AED。同社によれば心停止の66%が家庭で起きている上、いま日本では1日あたり220人が心臓突然死をしていると言います。また、高齢者だけでなく子どもにも起きうる可能性があるということ。家族が倒れたとき救急車を待つ時間を救命時間にあてられるという話。家にいる時間が増えている今こそ家庭用AEDが必要になるという話で、そう言われると超絶必要な気持ちになりました。今夏発売です。

●フィリップス ブリーズマスク サクラピンク

 次は昨年発売したファンつきのマスクの新色です。花粉を95%、細菌を99%、ウイルスを98.87%カットできるN95相当のフィルターをそなえながら、ファンがあることで息苦しさがないというもの。新色は桜をイメージした淡いピンク色。昨年のスタイリッシュな黒マスクに比べてかわいくなりました。機能や仕様などは昨年発売のものと同じです。2月10日発売。

3. 睡眠グッズ

 続いては最近フィリップスが注力の睡眠グッズ。

 フィリップスでは昨年から「スマートスリープ」という睡眠グッズのシリーズを扱っています。医療機器メーカーとして睡眠時無呼吸症候群の診断機や治療器を作ってきた同社では、医療を「守りの睡眠」、消費財は「攻めの睡眠」としてSleepTechな快眠グッズを出してきました。新製品は2つです。

●ディープスリープ ヘッドバンド 2

 まずは眠っているときの脳波を測定することで、自分がどれくらい深く眠れているかわかるヘッドバンド。昨年発売した製品の後継機種で、世界に先駆けて日本で発売します。脳波センサーは額の3ヵ所につけられ、消耗品のセンサーは不要に。スピーカーが骨伝導形式に変わったことで装着感が良くなりました。アプリには眠りの深さから最適なタイミングでめざましを鳴らす「スマートアラーム」機能を追加しました。サイズはM/Lの2種類で、2月2日発売です。

●スノアサイレンサー

 次は新製品で、いびきを減らすための機械がついたストラップ。体位センサー入りのストラップを腰につけて眠ると、いびきが出やすいあおむけ寝になったときぶるぶる振動するので、横向きになるよう寝返りを打つというもの。睡眠開始後30分間は振動せず、振動で起きてしまうことはないそうです。また使用者の反応にあわせて振動の強弱が自動調整されます。同社の調べによれば使用者の86%が「いびきが減った」と回答しているということ。2月2日発売。

 新製品ではないですが、フィリップスでは明かりのめざまし「ウェイクアップライト」も販売中。徐々に明るくなることで自然に目をさますもので、子どものめざましに使っているという使用者もいるそうです。

4. 美容、スキンケア

 つづいてシェーバーや電動歯ブラシなど洗面所まわりの家電です。センサーで取得したデータをもとに、使っている人にあわせて性能を最適化する「iQテクノロジー」機能が大きな売り。大きなところでは同社としては国内初登場のドライヤーに注目です。

●フィリップスヘアドライヤー プレステージ

 センサーで髪の温度を1秒に30回はかり、風の温度と量を調節することで、髪にうるおいとつやを与えるというヘアドライヤー。水分を最大95%まで閉じこめると言い、「この技術を入れていないドライヤーの風を当てるとばらの花がたちまち枯れてしまう」というショッキングなサンプル映像を流していました。ばらの花もかわいそうに。ノズルはドライ用、カール用、スタイリング用、スカルプケア用の4種類が付属します。説明で「風の温度ではなく髪の温度が大事」「速乾性よりつやとうるおいが大事」と強調していて、ダイソンが競合かなと思わされました。3月5日発売。

●フィリップス S7000シリーズ

 同社おなじみの回転式シェーバーに、毎秒125回ヒゲの密度を感知してパワーを調節するセンサーを搭載したモデル。感知した内容から最小限のストロークで剃れるよう、ユーザーをガイドする機能もあるそうです。ヘッドは肌にぴたりと密着しやすい「360-Dフレックスヘッド」。肌への負担を25%軽減するという「マイクロビーズコーティングテクノロジー」を採用します。面白いのがシェーバー洗浄機。同社シリーズ最小サイズで、シェーバーの電力で駆動するコードレスモデルです。充電はできませんが場所をとらないのが最高ですね。2月26日発売。

●フィリップスソニッケアー 紫外線除菌機

 最後は電動歯ブラシのソニッケアー。医療系に強いフィリップスらしく歯科医の使用率13年連続ナンバーワンを誇ります。新製品は電動歯ブラシのハンドルを充電しながらブラシを除菌できる紫外線除菌機。「ブラシも除菌が電動歯ブラシのニューノーマル」というふれこみで、除菌器単品と電動歯ブラシとのセットを販売します。2月26日発売。

●他社にはない「ニューノーマル」に注目

 フィリップスというとシェーバーやソ二ッケアーで有名ですが、もとは医療・ヘルスケアに強いオランダのメーカーです。COVID-19を背景としたニューノーマルな製品群はまさに同社の得意分野。特に「家庭用AED」「ファンつきマスク」などは同社ならではと思わされるもので面白いですね。個人的にはシェーバーのコードレス洗浄機や、ソニッケアーの紫外線除菌機が大変気になっています。初登場のドライヤーも気になるところ。発売が楽しみですね。

 

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