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miniも登場! iPhone 12、ASCII徹底大特集 第60回

iPhone 12 mini 自腹レビュー どうしてminiを選んだか?

2021年01月01日 10時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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期待通りのサイズ感と重量感

 iPhoneには、今年から電源アダプターやイヤフォンが付属しなくなったため、箱はかなり薄い。そんなところを測ってもしかたがないが、箱の厚みはわずか28mmほどだった。中には、実質的に本体と、USB-CーLightningケーブル、そしてSIMトレーの取り出しツールしか入っていない。もちろん、それでまったく困らない。

 取り出して手に持ったときに最初に感じた正直な感想は、アルミ製のサイドのフレーム部分が、なんとなく生のアルミっぽくて安っぽいかも、ということだった。色も白っぽいし、実際にはそれほどでもないのだろうが、なんだか柔らかそうに見える。しかし、その白っぽさは、本体背面の白とマッチしていると言えなくもない。似たようなデザインのiPhone 4sのサイド部分は、たぶんステンレス鋼で、つや消し処理されていて、もう少し黒っぽい。いかにも硬そうに見える。しかし、この素材も軽さに貢献していると思えば納得できるし、2、3時間も触れているうちに慣れてしまって、なんとも感じなくなった。

 慣れたと言えば、画面サイズも確かに最初は小さいと感じたが、これにも1、2日で慣れてしまい、不便は感じなくなった。ただし、文字のサイズはさすがに小さく感じたので、「設定」の「画面表示と明るさ」で「テキストサイズを変更」を選んで、とりあえず2段階大きくして使っている。

 「画面表示と明るさ」の設定では「文字を太くする」こともできるが、以前、Apple Watchのレビューでも書いたように、私の場合文字を太くすると、輪郭がにじんだように見えて、かえって判読しにくく感じる。そこで、太さはデフォルトのままにしている。この設定で、しばらく使ってみるつもりだ。

 もう1つ心配だったバッテリーの持続時間は、最初のうちはアプリをインストールしたり、そのアプリがバックグラウンドでデータをキャッシュしたりするためか、やはりかなり短めに感じられた。それでも丸1日程度は持つが、日を追うごとに徐々に持続時間が長くなっているようにも感じられる。これについては、改めてレポートしたい。

 ここで、私が資料用として保管している初代iPhoneも含めて、iPhone 4s、iPhone 6s、そしてiPhone 12 miniのサイズ感を、実物で比較しておこう。まずは背面だ。

左から初代iPhone、iPhone 4s、iPhone 6s、iPhone 12 mini

 こうして並べて見ると、iPhone 4/4sのサイズは、ほぼ初代のものを踏襲していることに改めて気付く。

 次に表面を比べると、本体のサイズだけでなく、画面のサイズ、その中のアイコンの並びの違いも確認できる。

左から初代iPhone、iPhone 4s、iPhone 6s、iPhone 12 mini

 オリジナルとiPhone 4sは、アプリのアイコンが、Dockを除くと横に4列、縦に4行並んでいる。そしてiPhone 6sとiPhone 12 miniでは、同じくDockを除いて横4列、縦6行だ。ただし、ホームボタンを廃したiPhone 12 miniでは、アプリのアイコンの並びとDockの間にだいぶ余裕がある。

 このような画面を見るだけでも想像できるが、実際に操作してみても、基本的な操作感覚は初代から最新機種まで、ほとんど変わっていない。もちろん、新しい機種ほど、いろいろな局面での動きはスムーズになっているものの、本質的な操作性は同じと言っていい。これは、むしろ驚くべきことかもしれない。

 ついでに厚さと側面の質感もざっと比べておこう。

 4機種が必ずしも平行になっているわけではないので、わかりにくい面もあるが、それぞれの厚さとサイドの形状、質感の違いがなんとなくわかるだろう。こうして比べると、iPhone 4sのデザインがいちばんシャープで精悍なようにも感じられるが、iPhone 12 miniもけっして悪くない。

 次回は、実際にiPhone 12 miniをもう少し使い込んでからの感想や、ケースなどの話を取り上げる予定だ。

 

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