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やっぱり針が楽しい「Eco-Drive Riiiver」光で発電するモダンなスマートウォッチ

2020年12月28日 09時00分更新

文● 井上 晃 編集●飯島恵里子/ASCII

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光発電スマートウオッチ「CITIZEN Eco-Drive Riiiver(エコ・ドライブ リィイバー)」ブラック「BZ7015-03E」

 “スマートウォッチの良さ”を決める基準は人それぞれだが、腕時計そのものにこだわりや愛着を感じる人に共感と刺激をあたえるモデルは、アナログ腕時計の風貌を残しながら、スマートウォッチとしての機能性も備える。

 1918年の創業から100年以上の歴史を歩んできたシチズン時計――。日本の歴史あるマニュファクチュールとして、いち早くBluetoothを活用した製品や、光で発電する仕組みなどを開発してきた歴史は、知る人ぞ知るところだろう。多くの人々の手首を、スマートウォッチやフィットネストラッカーが占有するようになった昨今でも、培われた技術は柔軟に形を変え、新製品を世に送り出している。

「Eco-Drive Riiiver」とは

 シチズン時計がBluetooth対応製品として展開しているコレクションには、「CITIZEN Connected」「Eco-Drive Bluetooth」そして、「Eco-Drive Riiiver」の3系統ある。その中でもいわゆる“スマートウォッチ”らしいスマートフォンとの機能を備えているのが、「Eco-Drive Riiiver」だ。

 「Eco-Drive Riiiver」は、一見変哲のないアナログ時計に思えるが、2019年春のSXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)に出展され、その後クラウドファンディングを介して製品化されたシチズン時計としても前衛的なシリーズである。商品名にある「Eco-Drive(エコドライブ)」は、ソーラーセルが太陽光や室内のわずかな光などを活用して、時計を駆動させる電力を生む同社お馴染みの技術名を指しており、「Riiiver(リィイバー)」は「川の流れに沿って文明が生まれていく様子」に例えて命名されたという同社のIoTプラットフォームの名称から来ている。

2019年モデルは、ところどころカラフルでカジュアルなデザインだったが、2020年モデルは、ワントーンに統一され、丸みを生かしたよりモダンなデザインへ変わった

ケースはステンレス、バンドは装着感のよいシリコンラバー

 同シリーズの第1世代モデルが一般向けに発売されたのは、2019年の秋のこと。こちらは角ばったケースデザインや、金属製のバンド、ポップなカラーで塗られた針など個性が際立つカジュアルよりなデザインが採用された。

 そして2020年の5月には、新デザインの第3世代モデル(BZ7015-03E、BZ7014-06L、BZ7016-01X)が発売された。こちらは、よりモダンでシンプルなデザインが追求されているのが特徴。値段は、併売されている第1世代モデルから据え置きのままで、比較的リーズナブルな税込4万9500円である。

見た目は中三針のアナログ文字盤だが、スマートフォン連携用途に特化したインダイヤルや、文字盤に書き込まれた説明書きなどが特徴的だ

 新しいデザインでは、風防に球面クリスタルガラスが使われており、光沢感がありつつも、温かみが感じられる。針は、第1世代がアロータイプだったのに対し、こちらは白く中央のくりぬかれたバーとドルフィンの中間くらいの形状に変わった。

 また、バンドは長時間装着しやすいシリコンラバーに変ったほか、インダイヤルに説明書きが足されていたり、機能実行を担うボタンの押し心地が柔らかくなっているなど、よりユーザーフレンドリーな製品に仕上がっている点も注目したい。

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