ミドルクラスのSoC「Snapdragon 765G」を搭載
ZTE Axon 20 5GはOSに「Android 10」、SoCに「Qualcomm Snapdragon 765G」を採用。メモリー(RAM)は8GB、ストレージ(ROM)は128GBを搭載。本体サイズは約77.9×172.1×7.98mm、重量は約198g。バッテリーは4220mAhを内蔵しており、30Wの急速充電に対応している。通信機能は5G、Wi-Fi 5(11ac)、Bluetooth 5.1に対応する。
ディスプレーは6.92インチFHD+ OLED(1080×2460ドット、20.5:9、DCI-P3カバー率100%、リフレッシュレート90Hz、サンプリングレート240Hz)を搭載。オーディオ機能として「DTS:X Ultra」をサポートしている。
カメラは背面に広角カメラ(64MP、0.8μm、F1.89、6Pレンズ)、超広角カメラ(8MP、1.12μm、F2.2、120度)、マクロカメラ(2MP、1.75μm、F2.4)、深度カメラ(2MP、1.75μm、F2.4)、前面にディスプレー内蔵インカメラ(32MP、0.8μm、F2.0)を装備。動画は8K/15fps、4K/60fpsで撮影可能だ。
2018年のフラッグシップモデルと同等のパフォーマンス
ZTE Axon 20 5GはミドルクラスのSoC「Snapdragon 765G」を搭載している。ベンチマークを実施したところ「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは333859となった。記事執筆時点のAnTuTu Benchmarkのランキングトップは「HUAWEI Mate 40 Pro」で、スコアは661059。つまり、ZTE Axon 20 5Gはその約51%の処理性能ということになる。とは言え、ZTE Axon 20 5Gのスコアは2018年のフラッグシップモデルと同等だ。最新3Dゲームも画質設定を調整すればストレスなくプレイできる。
ZTE Axon 20 5Gの「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは333859、「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは1963、「3DMark」のWild Lifeは1675
背面カメラの画質はミドルクラスのスマホとして平均的
背面のカメラ画質については、ミドルクラスのスマホとしては平均的。望遠カメラは搭載されていないが、広角カメラが64MPと高画素なので、デジタルズームを使っても一定の解像感が確保される。最大倍率の10倍デジタルズームではさすがに絵画のような写真となるが、7~8型ぐらいのディスプレーであれば鑑賞に耐えるだろう。
なお、ナイトモードは搭載されていないが、イルミネーションぐらいの明るさがあれば夜景も綺麗に撮影可能。ただし、しっかりとホールドしないと手ぶれが多発してしまう。ミドルクラスのスマホといえども、いまやナイトモードは必須装備だと筆者は考える。
広角カメラ(2倍デジタルズーム)で撮影。イメージ情報4608×3456ドット、シャッタースピード1/1061、F1.9、ISO100、露出モードProgram (auto)、測光方式Center weight
広角カメラ(10倍デジタルズーム)で撮影。イメージ情報4608×3456ドット、シャッタースピード1/1860、F1.9、ISO100、露出モードProgram (auto)、測光方式Center weight
【まとめ】ノッチやパンチホールを追放する新技術として大いに期待
ディスプレー内蔵インカメラ搭載スマホの初号機ということで、ディスプレーのシミやインカメラの画質に正直不満はある。しかし、いまのスマホのノッチやパンチホールを追放する新技術として、大いに期待している。インカメラの画質をソフトウェアアップデートで少しでも改善すること、また次期モデルでハードウェア的にさらに進化を遂げることを楽しみに待ちたい。そして、ZTE Axon 20 5Gのようなチャレンジングな端末が、日本でも発売されることを強く望みたい。

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