はやる心を抑えながらいくつかの候補の中から選択したのは、プラットーフォーム上に貼り付ける幅広のマスキングテープ"である"Scotchブルーテープ"というモノだった。これも速攻でAmazonで発注するも、またしても翌日までSelpic Star Aと遊ぶのは延期となった。
翌日は届いたマスキングテープをプラットフォーム表面をすべて覆うように3列に、そして重ならないように、隙間の空かないように、貼り詰めた。最初は隙間なく重ならないようにきれいに貼るのが大変だったが、今はあっと言う間にミスなしで貼れるように熟練した。もはやマスキングテープ貼りだけはプロの域に達した。
ここまでくれば悪乗りで、カラフルなフィラメントやブロンズカラーのフィラメントなども購入。しかし良く見れば各々が1kgの重量級。Selpic Star Aのフィラメントスタンドは簡易版で最大荷重は250gだったのを思い出した。どうせならこの際ということで、1kgのフィラメントも楽に載せられるフィラメントスプールホルダーも衝動買いした。
新しいカラーフィラメントとスプールホルダーの両方が届いたので、今度は別のモノを印刷してみようと考え、同じThingiverseを物色。"F22 RAPTOR戦闘機"の簡単なプラモデルのようなモノを作れるデータを見つけて早速ダウンロード。しかしSelpic Star Aは最大作れる造形物が120×120×120mmなので、今回のF22は少し大き過ぎる。
Curaアプリの機能をいろいろ探してみたところ、どうも立体造形物のサイズを変更できる機能のあることに気が付いた。正しいのか間違いなのか分からないまま、無責任な素人の自己判断、自己責任で、今回はこの機能を使い90%に縮小した。縮小後のSTLデータを基にスライスして同じくG-CodeデータをmicroSDに出力、さっそくプリントしてみた。
きわめて順調に印刷は進行したように見えた
さすがにマスキングテープの効果もあり、問題なく快調に印刷も進行してきたので、3Dプリント寝室町工場を後にして夕食をしてから戻って来たら、なんと!3列貼った一番右端のマスキングテープが熱でめくれ上がり、跳ね上がった影響で造形物の一部も曲がってしまった。
もう一度、最初からやり直すのも気が滅入るので、今回は応急処置で、めくれ上がった部分だけをセロハンテープでプラットフォームに押さえつけて何とか回避。ひとまず最後まで印刷は終わったが、無理な緊急回避策のお陰で、F22の一部が少しだけ変形してしまった。マスキングテープのトラブルさえなければきっとバッチリだったはずだ。やはりマスキングテープは面倒がらずに、毎回張り替えるのが正しいようだ。
でき上がったF22の周囲のラフト部分をハサミで切り落とし、細かなバリや、糸のように絡みついたフィラメントをカッターで取り払うと、なかなかのでき栄えだ。実際にプラモデルのようにランナーからパーツを切り離し組み立ててみた。先人のデータを使ってSelpic Star Aで印刷しただけなのに、普通に買ってきたプラモデルとは大いに気分の高まりが違う。とてもリッチで楽しい雰囲気になってくる。

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