また、商品開発は、新型コロナウイルスの感染が拡大して以降にスタート。開発チームと工場が一体となって、開発から生産まで短期間に立ち上げたという。
今井氏は、「これまでの液晶ディスプレイは、見て美しいとその存在を感じてもらうことが開発の目的であったが、今回のフェイスシールドは、逆に存在を感じさせないこと、存在を忘れてもらう商品であり、その価値観が大きく異なる」と語り、「その代わりに、利用者には、朝から晩まで目の前にあり続ける存在であり、使い続けてもらえる存在になることを目指した。ディスプレイが嫉妬するような使われ方をしてもらいたいと思い、開発を進めてきた」と述べた。
なお、同社によると、COCORO STOREでの購入の際に登録が必要なCOCORO MEMBERSの会員数は400万人以上に達しているという。
SHARP COCORO LIFEの大山社長は、「SHARP COCORO LIFEでは、2019年10月の設立以来、COCORO STOREやCOCORO MEMBERSのほか、AIoT家電とつながるサービスを提供するCOCORO+サービス、コールセンターなどのアフターサービスを提供するCOCOROカスタマーサポートを加えた4つの領域でユーザー体験を一元化し、顧客満足度を高めることにより、スマートライフの実現を目指してきた。会員サービス、ソリューション、Eコマースの拡大を3つの柱に据え、推進を図っていく」とした上で、「設立から1年の間に、コロナ禍により、人々の暮らしは大きく変化したが、ニューノーマル時代の暮らし方や、社会課題に対応した特徴的な商品、サービスによって、スマートライフを提供していく会社に発展したい」と抱負を述べた。