miniも登場! iPhone 12、ASCII徹底大特集 第48回
【iPhone 12 Pro Max実機レビュー】史上最大のiPhoneの価値はどこにあるのか
2020年11月09日 23時00分更新
おもしろいが情報不足な「HDR動画」撮影
これもiPhone 12 Pro Maxに限った話ではないが、iPhone 12の面白さは「HDR動画」にある。Dolby Vison対応のHDR動画が撮影できて、それをiPhone X以降の有機ELディスプレーを搭載したiPhoneで見た場合、高い輝度の突き上げや暗さを含めた高いコントラストのある映像を撮影し、楽しめる。iPhone 12 ProおよびiPhone 12 Pro Maxでは4K/60フレームで撮影できて、より高画質になる。そこは大きな魅力だと思う。
iPhone 12とiOS 14.1以降の組み合わせのおもしろさは、こうしたDolby Vision方式の映像を「OSがちゃんと判別」し、一時的にディスプレーの表示を最適化するところにある。
一方でこの機能はおもしろいものの、「該当するiPhone以外」で視聴するのがなかなか難しいところがある。
iPadや液晶搭載のiPhone、Macの場合、最新のOSさえ入れていれば一応HDR対応でそのまま見れるのだが、「HDRらしさ」が感じづらい。ファイルを書き出し、他のソフトなどで使うための条件もわかりづらいところがある。単純に動画をアップロードしてしまうと、サービスによっては映像が妙に「白い」感じになってしまうことがある。
現状データとしては、10ビットのHEVCで圧縮された映像で、スタンダードな状態では「HLG」でHDR情報が入っている。なので、これに対応したソフトやサービスならば扱うことは可能だ。
今回記事には、動画共有サービス・Vimeoを使って埋め込んでいる。この記事を、iPhone 12を含む「iPhone X以降の有機EL採用機種」のSafariで見ていただければ、ちゃんとHDRのもつ高コントラストで輝度の突き上げのある映像を見ていただけることと思うし、元の映像データもダウンロード可能になっている。気になる方は試していただければ幸いだ。
●サンプル:
昼間・iPhone 11 Pro Max
昼間・iPhone 12 Pro
昼間・iPhone 12 Pro Max
夜間・iPhone 11 Pro Max
夜間・iPhone 12 Pro
夜間・iPhone 12 Pro Max
アップルには、この辺の情報を積極的に公開してほしいと思うし、動画共有サービスや動画編集アプリの側でも、アップルから提供された情報をもとに対応を進めていただきたいと思う。
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