さりげなくケース内を演出できる
ガイドタイプ
ガイドタイプは、GeForce RTX 30シリーズでの使用は条件付きになる。RTX3080/3090の多くが奥行き135~140mmであり、PCIスロットカバーのネジ穴を利用するガイドだと、ビデオカードのファンと干渉しがちだからだ。スペーサーで回避可能なので、別途用意しておくといい。
ビデオカードとの接点は水平移動可能な製品が多く、ファンとファンの間などを選ぶことでごまかせることもある。
またRadeon 6000シリーズは原稿作成時点だとリファレンスデザインしか詳細が分からないのだが、RTX3080と同様の筐体採用しているメーカーもある。やはり奥行きは135mm付近になっており、ファンと干渉しやすくなるだろう。
スリムな外観と控えめな発光でグラボを際立たせる
CoolerMaster「ELV8」
CoolerMaster「ELV8」を見てみよう。アドレサブルRGBに対応するガイドタイプで、保持点を水平方向に動かせるため、標準的なビデオカードから大型ビデオカードにまで対応する。
ただ検証に使用したGIGABYTE「AORUS GeForce RTX 3080 MASTER 10G」には非対応で、どうしてもファンと干渉してしまった。原因は奥行きだ。本製品は115~125mmほどまでを想定しているようで、保持点をズラしても回避できなかった。
アドレサブルRGB LEDでステイの存在を主張させる
UpHere「GL28CF」
Amazonでよく見かけるUpHere製ガイド「GL28ARGB」はどうだろう。これもCoolerMaster「ELV8」と似た状況で、奥行きの深さに対応できておらず、保持点をどうズラしてもファンと干渉してしまった。回避策は前述の通りスペーサーを用意することだが、ガイド自体が垂れ下がる可能性もあり、大型ビデオカードの場合は素直に突っ張り棒を選んでほうがいいだろう。
アクリル全体が発光する
MSI「ATLAS Mystic ARGB v2.0」
まともに取り付けると、前述のガイドタイプの製品同様、ファンに干渉してしまうが、手前側に向けてやや斜めに取り付けることで、ファンを回避してビデオカードを支えられた。斜めに取り付けると、VGAステイがケースにしっかり固定されず保持力に不安が残るが、今回試したガイドタイプで唯一使えた製品でもある。
