「NEC Hyper Converged System」のサブスクリプションサービス、クラウドバックアップ/BCPサービス
NEC、HCI本体+保守の月額払いサービスなどを提供開始
2020年10月19日 11時10分更新
NECは2020年10月19日、HCI(ハイパーコンバージドインフラ)導入を支援する専用モデル/サービス「NEC Hyper Converged System(HCS)」において、初期費用を押さえて導入できるサブスクリプションサービスと、BCP(事業継続)対策強化を支援するクラウドバックアップソリューションの販売を開始した。
NECのHCSは、HCIを利用する際の検討/構築/運用/保守の各フェーズを効率化するサービスと専用モデルを提供するもの。現在はヴイエムウェアの「VMware vSAN」対応モデル、マイクロソフトの「Azure Stack HCI」対応モデルをラインアップしている。
新たに提供を開始した「NEC Hyper Converged System ベンダファイナンスプログラム」は、「NEC HCS for VMware vSAN」の専用モデル(ハードウェア、ソフトウェア)調達や構築サービス、保守サービスにかかる費用総額を、月額払いの形で平準化するサブスクリプションモデルのサービス(契約期間は原則5年間)。これにより初期投資を抑えた導入が可能になるほか、資産保有しないことによる資産管理業務の効率化を実現する。
NEC HCS ベンダファイナンスプログラムの価格は個別見積となっている。NEC HCS for VMware vSANの税抜価格は732万3400円から。
また、HCIの二次バックアップデータをパブリッククラウドへ保存するオプション「NEC Hyper Converged System クラウドバックアップソリューション」の提供も開始した。バックアップデータの遠隔保存を自動化し、災害時などのBCP対策に有用なオプションサービスとなる。オンプレミスで重複排除/圧縮処理を行ったうえでデータ転送するため、回線やクラウドストレージにかかる運用コストも低減する。また、クラウドバックアップ容量は1TB単位で利用できるため、BCP対策をスモールスタートできるとしている。
NEC HCS クラウドバックアップソリューションの税抜価格は132万4800円から。別途、初期費用が10万円と、3万7000円からの月額費用がかかる。
なお、HCSの管理コンソールである「NEC Hyper Converged System Console」もバージョンアップされている(Ver.3)。各ノードへのアップデート適用を無停止化/自動化するローリングアップデート機能のほか、アップデート処理中の作業工程を画面上で参照できる機能、ノード拡張の自動化機能、将来のリソース需要予測機能などを新たに備える。