Dropbox、大容量ファイルのプレビュー機能などクリエイティブツールアドオンを発表
Dropbox Japanは10月15日、クリエイティブワークフローの課題を解決するためのクリエイティブツールアドオンの提供を開始すると発表した。
離れた場所に複数の共同作業パートナーがいるワークフローでは、コンテンツの閲覧や大容量ファイルの送信、フィードバックの確認、データセキュリティーの維持などが課題となる。
Dropbox Japanは、そうしたクリエイティブワークフローにおける課題を解決するためのシンプルなソリューションを開発。オーディオブックを校了しようとしている出版関係者、新製品の発売に取り組んでいるマーケティング担当者者、新しいビデオチュートリアルを作成している学習開発パートナーなどに最適な機能だという。
具体的な機能は「ダウンロード品質のオプション」「大容量ファイルのプレビュー機能およびオーディオトラックセレクション」「メタデータ検索」「フレーム単位のコメント機能」「大容量ファイルの転送」の5つ。
大容量ファイルのプレビュー、フレーム単位のコメント、大容量ファイルの転送の各機能は10月16日から利用可能となる。そのほかのクリエイティブツールアドオンは、今後数ヵ月以内に提供が開始されるとのこと。
ダウンロード品質のオプションは、4K・8K画質で配信されるプロジェクトに合わせて、最大容量のファイル形式に対応できるように機能をアップグレードした。巨大な.MXF動画ファイルを小容量のH.264バージョンに変換するなど、大容量ファイルを小さいサイズに変換することで、接続が遅い場合や時間、データ容量が限られている場合でもダウンロードが可能になるという。
大容量ファイルのプレビュー機能およびオーディオトラックセレクションは、最大150GBまでの動画ファイルをDropboxでストリーミングしてプレビューできる。レビュアーは音声ファイルや動画ファイルをダウンロードする必要がないほか、ファイルが作成されたアプリケーションを持っていなくても、メディアファイルを多数のレビュアーと共有した上で共同作業ができるとのこと。
動画に複数の異なる言語や音声トラックが必要な場合は、ひとつの動画で複数のトラックから選択し、ダウンロードせずに必要なプレビューが可能。また、Dropbox内でステレオでトラックを表示して設定し、オーディオコンポーネントの有効/無効を切り替えられる。
メタデータ検索は、ファイル名を知らなくても探しているものを見つけられる機能だとしている。フレーム単位のコメント機能は、Dropbox内で直接動画のフレームに正確なコメントを付けられるもの。QuickTimeやMPEG-4、MXFなどの動画ファイル形式に対応し、チームメンバーやクライアント、ベンダーにタグ付けしてコメントを通知することで、プロジェクトを円滑に進められるという。
大容量ファイルの転送に関しては、従来は100GBだった「Dropbox Transfer」が最大250GBまでのファイルを転送可能になった。Dropboxの容量を使用せずにパスワードを付けて送信できるため、ハードドライブやUSBメモリーを発送する必要なく、ファイルを開いたユーザーを確認できるほか、受信者はDropboxのアカウントがなくてもファイルの閲覧ができる。
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