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実際使うと驚くほど軽い:

こりゃ売れますわ。ダイソンめちゃ軽掃除機「Dyson Micro」日本先行発売

2020年10月08日 12時00分更新

文● 盛田諒 編集●ASCII

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Dyson Micro
10月8日発売
直販価格6万4900円
ダイソン

https://www.dyson.co.jp/dyson-vacuums/cordless/dyson-micro.aspx

 家電は何でも軽いもの大好き。だからサイフも軽いんですねってやかましいわ。アスキー家事育児担当の盛田諒ですこんにちは。ダイソンが10月8日、同社史上最軽量のスティック掃除機「Dyson Micro」を発表しました。標準質量はDyson Digital Slimより0.4kg減らして1.5kg。軽くても吸引力はそれなりで、壁際のごみもよく吸います。こりゃ売れますわ。日本先行発売です。

●小さい、軽い、パワーそれなり

 Dyson Microは標準質量1.5kgというのがポイント。6月発売のDyson Digital Slimは本体重量1.5kgにパイプやヘッドなどあれこれ加えて1.9kgで軽い方だったのですが、今回はあれこれ加えて1.5kg。本体だけなら1kgを切っています。試用機の箱が来た時点で「小さっ!」となりました。

箱からして小さい

中身は色々ぎっしり

 持ってみるとまー小さいこと、軽いこと。充電からヒョイっと持ちあげて、サーッと掃除して、ピンポン鳴ったからちょっと壁に立てかけといて、みたいなことがラクラクできます。ダイソンといえば重厚ってのは昔の話ですね。

ひょいっと持ちあげられる

ダイソンのミニチュアである

 メインヘッドはMicro Fluffyクリーナーヘッド。ブラシは静電気をおさえるカーボンファイバーを使用。サイズは従来よりも45%小さくなって家具の下などに届きやすくなっています。ただヘッドは大きく曲がらないため、本体を左右にひねってソファの奥まで入れるようなことはできません。

ブラシはカーボンファイバー使用

ソファの下はここが限界

 モーターには毎分最大10万5000回転のDyson Hyperdymiumモーターを搭載。現行品ではパワーモデルのDyson V11が12万5000回転、スリムモデルのDyson Digital Slimが12万回転なのでかなり遅め。10万7000回転だった昨年のDyson V8 slimよりも2000回転ほど遅いことになります。

 若干不安になりますが、普段の掃除では問題なし。壁際に散らした小石(に見立てた色つきのガラス玉)もゴリゴリ吸えました。カーペットに散らした毛玉(に見立てたコットンボール)も残さず、同じくカーペットに散らした糸もブラシにからまることなく吸いこむことができました。

壁際のガラス玉を吸わせてみた

ゆっくり押しつけるとゴリゴリ吸う

すっきりなくなった

カーペットに散らしたコットンボール

問題なく吸っていく

一粒残らず吸い尽くした

ブラシにからみやすいタコ糸

うどんを食っているようだ

一本残らず食べ尽くした

すべてクリアビンにおさまった

カーペットのほこりもクリアビンで毛玉になっていた

 電源はリチウムイオンバッテリーで運転時間は最長20分。Dyson V11が最長60分、Dyson Digital Slimが最長40分なので短めです。バッテリーは固定式ですが、ネジを取り外して別売りのバッテリーと交換することはできるそうです。バッテリーの販売時期はまだ未定ということですが製品寿命は伸びそうですね。

電源はリチウムイオンバッテリー(2500mAh)

 運転時はダイソン特有の低いモーター音で、それなりに大きい音でも耳ざわりではないのがふしぎです。強モードはさすがにでかい音ですが。運転終了時の「ッキューン…」というサウンドはかっこいいです。伝わらないですね。ちなみにモーターを止めたとき、モーターに固定された4つのマグネットが弾むことによる音だそうです。

●小さくても1台3役

 ごみを集める集じん部はおなじみサイクロン機構。5段階の補集機構で排気をきれいにするしくみです。まずクリアビンで大きなごみを分離し、メッシュフィルターで400ミクロン以上のごみをとらえます。ついでサイクロン機構でほこりをとらえ、帯電したフィルターで粒子を引きつけます。最後にポストモーターフィルターが0.3ミクロンの微細なほこりを閉じこめるというもの。

 軽量だけどフィルターがしっかりしていて排気がくさくないよ、というのがDyson Microの売りになっています。実際鼻を近づけてもくさくありません。

 ごみ捨ては従来どおりワンタッチ。パイプをはずしてクリアビンのスイッチをグッと押すとフタが開き、大きなごみがバサッと出てきます。もうひとつのスイッチを押してクリアビンを外し、細かいごみを落としたらごみ捨て完了。サイクロン部分は乾いた布などで拭くことになります。

スイッチを押す

フタが開いてゴミが落ちる

さらにスイッチを引く

クリアビンをとって細かいほこりを払う

内部のサイクロン機構

ゴム弁やパーツにほこりがつきやすい

 付属ツールは、隙間や高所を掃除しやすいコンビネーション隙間ノズル、テーブルなどの表面をサッと掃除できる卓上ツール、ソファやふとんの掃除に使えるミニモーターヘッドの3種類。ツールを入れ替えてスティック掃除機、ハンディ掃除機、ふとん掃除機の1台3役で使えます。

付属ツールいろいろ

高所の掃除にも使えるコンビネーション隙間ノズル

机のゴミをさっと吸える卓上ツール

ふとんやソファに使えるミニモーターヘッド

※初出時、ミニモーターヘッドと誤ってMicro Fluffyクリーナーヘッドの写真を掲載していたため、正しい写真に変更しました(10月8日14:30)

 便利小物としてツールをパイプにとめられるクリップもついてきます。特に使用頻度が高いコンビネーション隙間ノズルなどをとめると便利そう。

付属ツールをとめるクリップもついている

 従来どおり壁かけ式収納用ブラケットも付属。壁にねじ止めして充電ドックにすれば見た目すっきり、ケーブルが床につかず掃除もしやすいです。

充電台は壁にとめられる

ケーブルもごちゃごちゃせずすっきり

●トリガースイッチじゃない!

 従来から大きく変わったところは、電源のオン/オフがトリガーではなく本体上部のスイッチになったこと。強モードの切り替えスイッチも同じ位置についています。以前から「ダイソンの掃除機はずっとトリガーを引くのが疲れる」という声はあって、トリガーを固定するためだけに「らくらくトリガー」なる製品が売っているほど。なのでスイッチ自体は喜ばれそうですが、スイッチの位置は微妙です。右手でハンドルを持ち、左手でスイッチを押すことになってやや不自然。そのうち慣れるでしょうが、右手の親指でボタン押したいです。

ダイソンといえばのトリガーがない!

電源ON/OFFスイッチは左手で押すことに

強モードのMAXボタンもここ

 あとはDyson V11、Dyson Digital Slimに搭載された本体背面の液晶画面も省略されました。代わりにQRコードのシールが貼ってあり「聞きたいことがあれば連絡を」的なメッセージがついています。液晶画面は電池残量や運転状況、メンテナンス通知などを表示するもので、あると便利です。

液晶ディスプレーは省略

 Dyson Microは色々な機能を省略し、とにかく小さく軽くすることにこだわったモデル。今コードレススティック掃除機は大きく「強さ」「軽さ」の2軸で構成されていますが、本製品はまさに「軽さ」に当てたもの。私のような小さいもの好きにはドンピシャで当たる製品になっています。スイッチ周りがいまだに釈然としないのですが全体として満足度が高く、衝動買いしそうになる出来でした。もう一回言っとこ。こりゃ売れますわ。

 

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