このページの本文へ

クラフトにダンジョン探索、自由度激高のオープンワールドアクション「クラフトピア」はRadeon RX 5500 XTで快適に動くか?

2020年10月01日 17時30分更新

文● 松野将太 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ありとあらゆるものがリソースとなる、自動化への道

究極的には様々な素材を自動で収集できるようにするのが効率的。生物までをもリソースとして活用することが求められる

 このゲームの醍醐味とも言えるのが、やはり素材やアイテム採集の自動化だろう。序盤はそれほど素材不足に悩まされることもないが、ある程度時代を進めて鉱石が大量に必要になってきたり、「電池」や「バイオエタノール」といった生成に手間のかかる素材を求められるようになってくると、いくらかは自動化を取り入れたくなってくる。

掘削機と回収用チェスト。自動で鉱石を溜めてくれるため、その間に探索や別のクラフトに取り組める

 ここで重要になってくるのが、クラフトできる様々なアイテムの組み合わせだ。本作における便利なアイテムは、それぞれ基本的に1つの機能しか持たず、それほど融通がきかないものが多いが、うまく組み合わせることで便利なシステムを構築しやすい。代表的なのは、「掘削機」と「アブソーバー」、チェスト類の組み合わせだろう。マップの一部には鉱石が取得できる岩盤が設置されており、ここに「掘削機」を設置することで定期的に鉱石を取得できる。

 しかし、鉱石はその場にアイテムとしてドロップするため、そのままだと回収は自分で行なわなければならない。そこで、鉱石がドロップする時点にアイテム吸収能力のあるアブソーバーとチェストを組み合わせて設置することで、チェスト容量の限り鉱石を溜め込むことが可能になるわけだ。

畑はスプリンクラーと組み合わせれば作物が自動で育つ。操作によっては畑を重ねて設置するような反則技も可能

 同じように、小麦畑とスプリンクラー、回転のこぎり、アブソーバーとチェストを組み合わせれば、バイオエタノールの作成に不可欠な小麦を半永久的に取得できる。回転のこぎりは自走してしまうため、壁でうまく囲うといった制御が必要になるが、こうしたアイテムの組み合わせ方はプレイヤーの工夫のしどころだろう。

交配所でヒツジをかけあわせればヒツジが生まれる。これで動物を増やし、発電機に投入するのが効率よい電池の集め方の1つだ

 さまざまな機械に活用する電池も、意識して自動化しなければ入手しずらいアイテムの1つだ。現状、電池を入手する方法は「発電機(小)」に人間や動物を入れるしかないが、発電機に入れられた生き物は徐々にHPを削られ、最終的には死んでしまう(!)。

 つまり自動化には“生き物を継続して生み出す仕組み”が必要になるので、「交配所S」をあわせて導入した施設を作るのがベターだ(マップの人間・動物スポーン地点にあらかじめ発電機を置いておき、マップ移動を繰り返すというテクニックもあるが……)。

交配所の出口に発電機を置いておけばOK。位置ズレには注意。そのままでは交配所の動物が死んでしまうので、あぶれた動物を再び交配所にエントリーさせる仕組みを作るといい

 交配所における交配には、テイムした動物が2体必要になるが、これは「モンスタープリズム」で動物を捕まえることで対応可能だ。捕まえてきたウシやヒツジを交配所に乗せれば、出口から動物が誕生。その出口に発電機を置いておけば勝手に入ってくれるので、生み出した動物による発電が開始される。

 ただし、交配所の親になる動物も時間経過でダメージを受け、いずれ死んでしまうため、自動化には「交配所と発電機を組み合わせ、発電機に乗っていない動物が交配所にエントリーできる仕組み」を作らなければならない。筆者はベルトコンベアを活用したり、若干の傾斜がある土地に狭い小部屋を作って交配所と発電機を詰め込んだりしたが、安定させるのはなかなか難しかった。一度設置したアイテムは簡単に回収できるため、あれこれ配置をいじってみるといいだろう。

NPCも捕まえれば馬車馬のように働かせられる

増やしすぎると絵面がとんでもないことになるので注意

 ちなみにモンスタープリズムを使えば、動物どころか人間や神まで捕獲できる。同じ人間や神を交配させれば同じ生物が生まれてくるため、本来ならユニークNPCである「アヌビス」や「受付係ファン」といったキャラクターをテイムしつつ無限に増殖させることも可能だ。実現するとかなり異常な光景になるが、こういった冒涜的な自由度も本作の魅力のうち(?)。

 ユーザーコミュニティーやSNSでは、本作のこのような挙動が大いに盛り上がりを見せており、同時に、仕様なのかバグなのか分からないような仕組みを使ったトンデモ装置の開発なども精力的に行なわれている。作品としては荒けずりではあるものの、他のゲームではあまりない楽しみ方が可能な点は、間違いなく本作の強みと言えるだろう。

カテゴリートップへ