このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第229回
2万円強のmoto g8の最安モデル 「moto g8 power lite」は2台目にオススメ
2020年10月05日 10時00分更新
パフォーマンスに期待は禁物
されどスタミナは期待以上
moto g8シリーズの他の3モデルはプロセッサーにはクアルコムのSnapdragonを採用していますが、moto g8 power liteは、台湾MediaTekのHelio P35(最大2.3GHz/オクタコア)を用いています。上位モデルのmoto g8 powerに比べると、アプリの起動がやや遅かったり、撮影した写真の保存に時間がかかったり、操作のキビキビ感は乏しい印象。「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定してみましたが、moto g8 powerよりもかなり低いスコアでした。
5000mAhのバッテリーを搭載し、「power」を自称するだけはあって、電池は持ちます。筆者が使った印象では1日は余裕で持ち、ゲームや動画を見たりしないのであれば、2日以上持続しそうです。
カメラは3眼だが
撮影機能や画質には物足りなさも
背面に搭載されているカメラは、メイン(1600万画素/F2.0)+マクロ(200万画素/F2.4)+深度計測用(200万画素/F2.4)という構成。超広角カメラも望遠カメラも搭載していないので注意が必要です。むしろ、いまや高画素とは言えない1600万画素カメラで「マクロモード」や「ポートレートモード」でも撮影できる、という程度です。
なので、過度な期待は禁物ですが、そこそこの画質で撮れます。「ポートレートモード」では、ボケの度合いもコントロールできます。800万画素のフロントカメラでも背景をぼかせます。
ただし、屋内で撮影すると暗くなりがちで、夜景を撮るとかなり画質が粗くなります。カメラの性能を重視するなら、moto g8シリーズの他のモデルを選ぶべきしょう。
【まとめ】2台目のスマホとしては検討の価値アリ
筆者はmoto 8シリーズの全機種に触れたことがありますが、春に発売された3モデルはいずれも、お手頃価格ながら本体の質感がよく、カメラの性能にも満足できるモデルでした。一方、今回のmoto g8 power liteは、カメラの性能が他のモデルよりも明らかに低いことに加えて、「カメラ」アプリの仕様が違ったり、「Motoアクション」というモトローラ独自の便利機能で対応するものが限られていたりと、機能はかなり削られています。
「5000mAhバッテリー」と聞くと、ゲームや動画を楽しみたい人が惹かれそうですが、ヘビーに使いたいなら上位モデルのmoto g8 powerを選ぶのが得策です。
moto g8 power liteのアドバンテージは、とにかく安いことと、デュアルSIM+microSDのトリプルスロット。通話やSNSなどに使うための2台目、あるいは海外渡航時用の端末としては非常に役立つでしょう。画面が大きく文字が見やすいので、高齢の両親に持たせるスマホとしても検討の価値はありそうです。
moto g8 power lite | ||
---|---|---|
ディスプレー | 6.5型液晶(20:9) | |
画面解像度 | 720×1600ドット | |
サイズ | 約75.76×164.94×9.2mm | |
重量 | 約200g | |
CPU | MediaTek Helio P35 2.3GHz+1.8GHz(オクタコア) |
|
内蔵メモリー | 4GB | |
内蔵ストレージ | 64GB | |
外部ストレージ | microSDXC(最大256GB) | |
OS | Android 9 | |
対応バンド | LTE:1/2/3/5/7/8/18 /19/20/26/28/38/40/41 W-CDMA:1/2/5/6/8/19 4バンドGSM |
|
DSDS | ○(DSDV) | |
VoLTE | ○(ドコモ、au、SB) | |
無線LAN | IEEE802.11n(2.4GHz対応) | |
カメラ | アウト:16メガ(標準、F2.0) +2メガ(マクロ、F2.4) +2メガ(深度、F2.4) /イン:8メガ(F2.0) |
|
バッテリー容量 | 5000mAh | |
生体認証 | ○(指紋) | |
SIM形状 | nanoSIM×2 | |
USB端子 | microUSB | |
カラバリ | ポーラブルー、ロイヤルブルー | |
価格 | 2万800円 |
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