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MacのCPU変更がついに発表! 「WWDC 2020」特集 第25回

macOS Big Surレビュー「iPadOS化」とは言わせないmacOS独自の進化

2020年09月07日 09時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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「通知音」の総入れ替え

 文字通り目には見えにくい変更として、ユーザーによる操作や通知などの際に鳴らされる「サウンドエフェクト」の、ほぼ全面的な改定が挙げられる。なんとなく以前のものと似た名前のサウンドが多いが、まったく同じ名前のものは「Sosumi」だけ。ただし新旧Sosumiの音は似ていても、音程が異なる別の効果音となっている。

 念のために、新しいサウンドの名前を挙げておこう。今のところ「Boop」「Breeze」「Bubble」「Crystal」「Funky」「Heroine」「Jump」「Mezzo」「Pebble」「Pluck」「Pong」「Sonar」「Sosumi」「Submerge」という14種類を装備している。

 この変更によって、macOSの操作感覚に、ある種の新鮮な風が吹き込まれたように感じられるのも確かだ。しかし、今回の音の変更には、さらに大きなインパクトを与えるものも含まれている。上のシステム環境設定の画面をよく見れば気付くことだが、「起動時にサウンドを再生」というオプションが加わっている。これをチェックしておくと、古くからのMacユーザーには懐かしいあの「ジャーン」という起動音が鳴る。

 しばらく前から鳴らなくなっていたMacの起動音だが、会議のときなどにいきなり大音量で鳴ってひんしゅくを買うことを避けるための措置なのかと思っていた。最近はテレワークの普及で会議もリモートとなり、そういう心配が少なくなったことを反映したものだろうか。

 それはともかく、自宅でMacを使っているユーザーにしてみれば、起動音が鳴らないと、ほんとうに起動が始まったのか確認できるまでに時間がかかるのが嫌だったり、なんとなく寂しいと感じていた人も多いはずだ。これは歓迎すべき変更だ。

 なお、起動音とは直接関係ないが、Big SurをインストールしたMacBookでは、ディスプレイを開くだけでmacOSが起動するようになった。起動音がオンにしてあけば、ディスプレイを開くだけで起動音もなる。Catalinaでは、ディスプレイを開くとバッテリ残量が表示される仕様だった。このバッテリ残量表示には、いまひとつしっくりこないものを感じていた人も多いだろう。かといって、開くだけで起動してしまうのも、慣れるまではなんだか慌ただしく感じられるかもしれない。

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