人が綺麗だと感じる音のヒミツ

「美しい歌声」の正体とは？　シンガー上野優華の生歌で検証 (3/3)

2020年09月04日 17時00分更新

文● 編集● 貝塚／ASCII　企画協力● 松田信行
スタイリスト● 南恩貞　撮影● 高橋智

オンラインライブについて、「私についてこい」と話す上野優華さん

美声を定義することは難しい！

　今回は上野優華さんと「美声とは何か？」をテーマに検証をしてみました。雰囲気、帯域に秘密があるらしいことはわかりました。

　その後さまざまな処理をして音源を聴き比べてみても、それぞれにそれぞれの美しさがあり、すべてが美声であるという結果になりました。そもそも上野優華さんの声が美声なので、歌ったままのナチュラルな歌声も、流通音源に近づけた加工をしても、美しいままです。

　好ましい帯域がよく出ていると、耳に心地よく感じるという面はあります。しかし、「どの帯域がどうなら美しいのだ」と断言することは不可能であると思います。「美声の正体は聞き手の心の中にあり、美しいと感じる人がいるなら、それは美声である」ということで、いかがでしょうか……。

オンラインライブにも積極的な上野優華

　さて、コロナ禍でライブイベントが中止になることが多い世の中ですが、上野優華さんは、SNS連動型のオンラインライブを開催するなど、オンラインながら熱が伝わるライブを実施しています。次回は9月13日の「上野優華 ONLINE LIVE 〜はじまりのうた〜 Vol.5」。また10月には、無観客ワンマンライブも決定しています。

　この記事で上野優華さんの歌声を聞いた皆さん、ライブでの歌声も聞いてみたくありませんか？　ぜひチケット販売サイト（https://eplus.jp/yuuka-ueno-1023/）もチェックして、新しいライブのかたちに挑戦する上野優華の今後のステージにも注目してください！

オンラインならではの「熱の伝え方」にこだわっている

ーーここ数ヶ月、オンラインライブに挑戦されていますね。手応えはいかがですか？

上野優華「最初は『お客さんがいなくても、それを意識しすぎないように』というつもりでやっていたんです。お客さんがいないことを意識せずに、ふだん通りに歌うというか。

　でも、盛り上がりに合わせて暑くなったり、バラードになると空調が効いてきたりって言うライブ感、温度感の共有はオンラインライブでは不可能だと思って」

ーーたしかに、会場でのライブとは違いますよね。

　「なので、最近は考え方を変えて、リモートならではのライブ感を目指して、いちから新しいライブを作っていくつもりでやっています。『私についてこい』って思ってます」

ーー私についてこい！　いいですね。

　『私についてこい』だし、バラードなら、映画を見てもらうのと同じように、世界観に浸ってもらいたい。会場でのライブも音にこだわっていますが、オンラインライブでも、毎回、ああしたいこうしたいとたくさん話して、すごく音にこだわっているので、自宅でも、お気に入りのオーディオで楽しんでほしいですね！」

上野優華（うえの・ゆうか）

　2012年、ボーカルオーディションでグランプリを獲得。翌2013年、映画の主演・主題歌でデビュー。

　以降、コンスタントにリリース、LIVE活動を展開する一方、ドラマ・映画「トモダチゲーム」や「人狼ゲーム」などの人気作でメインキャストを務めるなど、歌手・女優の活動を中心に多方面で活動を続ける。また、2017年からはベトナムを中心としたアジア圏での活動も精力的に行っている。

　2018年にリリースした「好きな人」のMVがYouTubeで400万回再生に迫り、2020年にリリースした最新曲「あなたの彼女じゃないんだね」は公開3か月で100万回再生、1000件を超える若い世代からの書き込みが殺到。心に沁みる歌声から「いま、泣ける声」と称されている注目のシンガー。

「上野優華 ONLINE LIVE 〜はじまりのうた〜 Vol.5」

出演：上野優華（Vo）、曽根巧（Gt）、成瀬篤志[ghoma]（Key）

生配信：2020年9月13日（日）17:00〜約90分予定

アーカイブ：2020年9月16日（水）まで

チケット販売サイト：Streaming+https://eplus.jp/yuuka-ueno-0913/

「上野優華 Special Online LIVE 〜今夜あたしが泣いても〜」

出演：上野優華（Vo）、曽根巧（Gt）、成瀬篤志[ghoma]（Key）

生配信：2020年10月23日（金）19:00～約120分予定

アーカイブ：2020年10月26日（月）まで

会場：KANDA SQUARE HALL

チケット販売サイト：Streaming+https://eplus.jp/yuuka-ueno-1023/

ニューミニアルバム「今夜あたしが泣いても」発売中！

ジャケットイラスト：青春bot

　”泣ける”失恋・片想いソングを散りばめたアルバム。奥華子さん、橋口洋平（wacci）さん、コレサワさんなど、超豪華な提供アーティスト陣にも注目！

●New Mini Album「今夜あたしが泣いても」

価格：3200円＋税、内容：CD＋DVD、品番：KICS-93902
価格：2200円＋税、内容：CD、品番：KICS-3902

＜DVD収録内容＞
・「迷子」Music Video
・「あなたの彼女じゃないんだね」Music Video
・アーティスト写真撮影メイキング映像

＜CD収録内容＞※初回限定盤・通常盤共通
1.こっちをむいて
(作詞:コレサワ / 作曲:コレサワ / 編曲：関口シンゴ)
2.迷子
(作詞:奥華子 / 作曲:奥華子 / 編曲：時乗浩一郎)
3.あなたの彼女じゃないんだね
(作詞:橋口洋平（wacci） / 作曲:橋口洋平（wacci） / 編曲：時乗浩一郎)
4.冬色シルエット
(作詞:岩里祐穂 / 作曲：aokado / 編曲：aokado)
5.メロンパンのうた
(作詞:わたなべだいすけ（D.W.ニコルズ）・上野優華 / 作曲:わたなべだいすけ（D.W.ニコルズ）/ 編曲：鈴木健太（D.W.ニコルズ）)
6.私の歌
(作詞:中尾孝年＆ファンの皆さん / 作曲:木村美保 / 編曲：成瀬篤志（カミナリグモ）)
7.おぼろ月の夜に
(作詞:古内東子 / 作曲:松本俊明 / 編曲：時乗浩一郎)