レノボならではのエッセンスを取り入れた、非常に完成度の高い1台
5万円台でOfficeソフト付属、子どもに買い与えたくなる2in1パソコン<Lenovo IdeaPad D330>はプログラミング学習や自由研究などお勉強用マシンに最適
昨年の今ごろは、2020年に小学校でもプログラミング教育が始まるということで、それに向けて「パソコンを買い与えたほうがいい?」とか「プログラミング教室に通わせるべき?」といった話題が、小学生の子を持つ親の間で多かった。
ところが、今年に入ってから新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、学校が休校。プログラミングうんぬんどころではなく、通常の授業もままならない状態になり、教育全体の遅れに対して危機感を抱いていることだろう。筆者も小学4年生と2年生の息子がいるので、約3ヵ月も授業がなかった状況に、これからどうすべきなのか考えさせられる日々だ。
学校によっては、オンライン授業を行う先進的な学校もあるが、おそらくそれはまだほんの一握りだろう。ただ、この状況を逆手にとり、テレワーク導入が一気に加速したように、IoTの力を借りて勉強することに力を入れるいい機会なのかもしれない。
そこで今回は、スマートフォンからパソコンへの橋渡し役としてのマシンとしてもぴったりの、レノボ・ジャパンの<Lenovo IdeaPad D330>をレビューしていきたい。
タブレットとしても使える!
デタッチャブルタイプ(着脱式)の2in1マシン
<IdeaPad D330>は、デタッチャブルタイプ(着脱式)でタブレットとしても使える2in1マシンだ。着脱はとくにメカニカルな機構があるわけでなく、マグネットによる吸着タイプなので、子どもが使っても壊れる心配はない。ただ、結構強力なマグネットなため、小さいお子さんだと少し手間取るかもしれない。
今回レビューする量販店向けモデル<Lenovo IdeaPad D330 81H300EVJP>のスペックは、CPUにCeleron N4000(1.1GHz/最大2.6GHz)を採用。GPUはCPU内蔵のインテル UHD グラフィックス 600、メモリーは4GB、ストレージは128GB eMMCだ。Celeron N4000は2コア/2スレッドなので、Core iシリーズと比較すると非力に感じるかもしれないが、ウェブブラウジングや動画視聴、Officeアプリをあつかう程度なら十分だ。子どもに買い与えるマシンとしては、ゲームではなく勉強を中心に使ってほしいという考えであれば、無理してスペックを上げる必要はないかもしれない。
ディスプレーは10.1型で、解像度は1280×800ドット。最近では珍しくベゼルの幅は広めだが、タブレットとして使う場合、子どもだとベゼルに余裕があった方が持ちやすくなるため、そのあたりの配慮もあるのかもしれない。
サイズは、キーボードドック装着時がおよそ幅249×奥行188×高さ18.5mm。タブレット本体がおよそ幅249×奥行178×高さ9.5mmとコンパクト。重量はキーボードドック装着時が約1.135kg、タブレット本体が約600gで、コンパクトなサイズからすると、若干重く感じるだろう。このあたりは2in1タイプの宿命で、キーボードドックが軽すぎるとクラムシェルのように使う場合、タブレット本体が重くて後ろに倒れてしまう。このため、ある程度キーボードドックも重くする必要がある。
キーボードは、本体の幅が狭いため、一部のキートップサイズが小さくなっている。ただ、子どもの指の長さを考えると、かえってこのほうが打ちやすいのかもと、ちょっと息子に使わせてみて感じた。そして、タブレットに装着するキーボードカバーと違い、しっかりと打鍵感があり、タッチパッドも広くクリック感も上々なのでとても押しやすい。全体的に操作はしやすかった。
インターフェースは、タブレット本体にUSB 3.1 Gen 2(Type-C)端子とヘッドフォン/マイク端子が1基、そしてmicroSDメモリーカードスロットを装備。キーボードドック側には、USB 2.0が2基備わっている。
充電は付属ACアダプターで行い、バッテリー駆動時間は、公称値として約14.3時間となっている。これだけ長時間使えれば、アダプター不要で持ち歩けるだろう。そのほか、Wi-Fi(IEEE 802.11ac/a/b/g/n)に対応している。