レノボならではのエッセンスを取り入れた、非常に完成度の高い1台

5万円台でOfficeソフト付属、子どもに買い与えたくなる2in1パソコン<Lenovo IdeaPad D330>はプログラミング学習や自由研究などお勉強用マシンに最適

文●飯島範久 編集●市川/ASCII

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お子さんも安心・快適に扱える性能

 さて、<IdeaPad D330>の性能をチェックするために、ベンチマークテストを行った。まずは、CPU性能を測る「CINEBENCH R20」。結果は289ptsとさすがに厳しいスコアになったが、2コア/2スレッドであることと、メモリーも4GBしかないため、足かせになっている可能性がある。

「CINEBENCH R20」の結果

 続いて、ストレージの読み書き速度を「CrystalDiskMark 7.0.0」で計測した。結果はSATA 3接続のSSDまではいかないものの、シーケンシャルリードで306MB/秒と高速。HDDよりは速いのでアプリの起動速度に効くはずだ。

「CrystalDiskMark 7.0.0」の結果

 そして最後に、アプリの処理能力を測る「PCMark 10」を実行した。結果は、1439とCINEBENCH R20同様低調なスコアになったが、細かく見ていくとウェブやアプリ、チャットなどは3000を超えている。写真や動画編集には向かないが、ネットを見たり、一般的なアプリ程度なら、十分使えそうという印象だ。

「PCMark 10」の結果

 ベンチマークテストの結果だけを見ると、かなり動作が重いのではという印象を抱くかも知れないが、実際に使ってみるとそれほど重いとは感じない。

 その理由の1つは、搭載されているOSが「Windows 10 Home(Sモード)」であること。通常のWindows 10と違い、アプリのインストールはMicrosoft Storeでのみに限られており、ストア以外のインストーラーは実行できない。そのぶん、起動時間の高速化やアプリを軽快に動作させるようにしていて、CPUやメモリーが少し弱いマシンでも、思ったより快適に扱えるメリットがある。

システム情報にあるWindowsエディションには、「Windows 10 Home in S mode」と記載されている

 もし、ストアにないアプリをインストールしたい場合は、このSモードを解除して、通常のWindows 10 Homeへ切り替えることもできる。いつでも簡単に無料で切り替えられるが、1度切り替えたらSモードへは戻れなくなるので注意が必要だ。ちなみに、今回ベンチマークテストのPCMark 10は、このSモードを解除して実行している。

 子どもに買い与えるのであれば、ストア以外のアプリは使わせないという選択肢もありだろう。ただ、そのあたりは親子の決めごととして、話し合いをしたほうが無難かもしれない。