●iOS 14から「iPhone OS」へ?
さて、今回からiOS 14について触れていきます。そもそもこの新ソフトウェアが「iOS 14」としてリリースされるのかも、少し疑問の余地があるそうです。
そもそも2007年に登場したiPhoneには、当初の名前で「OS X iPhone」という名前で搭載されており、2009年から「iPhone OS」呼ばれるようになりました。そして、2010年から「iOS」の名称を使い始めています。
iPhoneを発表した際、スマートフォンにMac譲りのDarwinカーネルで動作し、堅牢性とセキュリティをもたらすとして、話題を呼びました。その後長らくマルチタスクは実装されてきませんでしたが、今から考えれば、ハードウェアのリソースの進化に合わせて封印していたようなものです。
コンピュータと異なる点は、通話などの割り込み処理が存在すること。またサーバーのように常に電源がONである点も、当時のMacとは異なる種類のコンピュータという見方が正しかったのではないでしょうか。
タッチ操作に対応し、割り込み処理がある、常時電源ONのコンピュータ向けのソフトウェア。これにiOS 5でアプリ切り替え、iOS 7でマルチタスク(バックグラウンドアプリ動作)をサポートしています。
iPhoneだけでなくiPadもカバーして「iOS」と呼ばれていましたが、2019年にiPad向けは「iPadOS」と分離されたことから、iPhoneむけも「iPhoneOS」とブランディングし直すのではないか、ということです。
じゃあHomePodはどうなるのか?という疑問については、既にシステムソフトウェアとして「audioOS」という名称が使われています。
こうして見てみると、
・ iOS(→ iPhoneOS?)
・ iPadOS
・ watchOS
・ tvOS
・ macOS
・ audioOS
といった具合で、OSラインアップが揃ってきました。また別の機会に触れたいと思いますが、MacのApple Silicon対応によって、これらすべてが、アップル設計のチップで動作する、というわけです。

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