メンテナンス業務やノウハウ伝達に活用
ドコモ 5GとARスマートグラスで遠隔から現場作業を支援する「AceReal for docomo」
2020年07月13日 12時40分更新
NTTドコモとサン電子は7月13日、ARスマートグラスと5Gネットワークを活用したビジネス向けの遠隔作業支援ソリューション「AceReal for docomo」の提供を開始すると発表した。
AceReal for docomoは、ARスマートグラス、業務支援アプリケーション、サポートサービス、「クラウドダイレクト」がセットになった、遠隔からの現場作業を支援するソリューション。主な機能は、ビデオ通話、マニュアル表示、チェックリスト機能、支援者側からのファイル送信、作業映像の録画、再生、現場画像の加工編集など。
現場作業者はARスマートグラスを装着して、現場の映像や音声を遠隔支援者にリアルタイムに伝送できる。また、ドコモのネットワーク内に設置したクラウド基盤「ドコモオープンイノベーションクラウド」上にある業務支援アプリケーション「AceReal Apps」を活用することで、支援者は作業者が必要とするマニュアルや、作業指示を書いた現場画像などをARスマートグラス上に表示させられる。
利用シーンとしては、主に製造業における製品の保守メンテナンス業務や、電気・ガスなどインフラ業における設備点検業務、農業におけるベテラン農家から新人農家へのノウハウ伝達などを想定しているという。
これまでベテランの作業者がスキルを伝達する相手と現場に同行することが多かったと想定される上記業務において、AceReal for docomoを活用することで、業務の効率化や出張コストの削減、新型コロナウイルス感染症対策に有効であると両社は考えているとのこと。
AceReal for docomoは、「クラウドダイレクト」に対応した通信回線やARスマートグラスの初期設定、導入後のサポートなどもワンパッケージで提供するため、ユーザーはよりセキュアかつ低遅延に本サービスを利用できるとしている。
利用料金は初期費用が3000円から、月額費用が3万円前後から。ユーザーの利用方法に応じて、料金と提供条件を提案するとのこと。