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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第102回

アップル新型「iMac」に期待すること

2020年06月17日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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●カメラも進化させてほしい

 もう1つの進化への期待は、FaceTime HDカメラです。

 いまだにフルですらない720pのHDが最高解像度であるMacのカメラの品質を、せめてフルHD、できれば4Kに引き上げて欲しい、というのは、ビデオ会議が当たり前になった2020年前半を過ごしてきて、アップルに強く要望したいポイントです。

 TrueDepthカメラを搭載し、顔認証によるセキュリティを備えてくれると、ノート型ラインアップのセキュリティ強化から遅れていたiMacにもその道が開けるというモノです。ただそうなると、A10と同等といわれるT2の処理能力ではFace IDを処理できなくなってしまうため、こちらもiPhone Xと同等でNeural Engine搭載のTシリーズチップへのアップグレードが必要、というわけです。

 もちろん2020年モデルで全てを実現しなくても良いかもしれませんが、特にTチップのアップグレードなど、アーキテクチャの中枢に関係する点は、今年取り組んでおいても良いのではないか、と思いました。

(この記事は6月15日に執筆したものです)

 

筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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