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ドキュメントプロセスをデジタル化するメリット

Adobe Document Cloudで紙やハードウェアコストを年間120万ドル削減

2020年06月11日 08時00分更新

文● ASCII

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 アドビシステムズは、Adobe Blogにおいて、デジタルエクスペリエンスを提供するソリューションとして「Adobe Document Cloud」を紹介している。

 同ブログでは、ビジネスを完全にカスタマーセントリック(顧客中心)にすることが企業を成功に導く秘訣だとしている。マーケティングや営業など、あらゆる接点で顧客に満足してもらえるよう、適切な人材、プロセス、テクノロジーの基盤を確立するには、ドキュメントやワークフロー、業務の進捗管理などをデジタル化して業務を迅速に進め、顧客を最優先にできる環境作りが重要だという。

 しかし、多くの企業や組織は、高額なソリューションを複数使用したり、手作業や紙ベースの業務対応で中断を余儀なくされたりするワークフローに悪戦苦闘しており、従業員はもちろん顧客にもストレスがたまっているとのこと。

 アドビシステムズは、Adobe Document Cloudが企業のさまざまな分野にメリットをもたらすとうたう。例えば、営業担当者の事務処理作業にかかる負担を解消し、営業活動に専念できるようになるほか、人事部はドキュメントを速やかに作成し、調達部署はリスクを最小限にしながら契約のサイクルタイムやオンボードに要する時間を短縮できるという。

 また、アドビ システムズは、Forrester Researchに委託して、2019年のAdobe Signを使用したトランザクション数が1000~200万件以上だった6つの企業や組織を対象に、Adobe Document Cloudによる総合的な経済効果の調査を実施。

 当該調査では、Adobe Document Cloudによるさまざまな効果が明らかになったとのこと。例えば、手作業による署名プロセスの軽減、オンボーディングや入社登録プロセスの迅速化、ITヘルプデスクチケット数の削減に成功したとの回答があったほか、Adobe Signの使用により発送、インク、プリンター、スキャナー機器のコストも削減できたという。

 Forrester Researchによれば、Adobe Document Cloudを使用している企業は、ROIが最大4.2倍、NPV(正味現在価値)が最大730万ドル高くなり、サイクルタイム(ひとつの作業が完了してから、次の作業が完了するまでに要するオペレーション時間)が28倍上がり、紙やハードウェアのコストを120万ドル削減できたことが判明したとのこと。

 対象企業のひとつであるRabobank Singaporeは、電子サインによって自社と顧客の両方に新しい体験を提供できるようになったと回答。同社のIT&オペレーション担当ビジネスマネージャーであるManikandan Genevan氏は「プロセスがデジタル化したことにより、たった数クリックで署名や署名者の追跡が行なえるので、作業にかかる時間が短縮できました。社内だけでなく、社外的にも、全体的なエクスペリエンスが向上しました」と述べた。

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