Google Cloud上にVMwareワークロードを簡単に移行可能に、東京リージョンは今年後半から
グーグルが「Google Cloud VMware Engine」一般提供開始
米グーグルは2020年5月14日(米国時間)、新しいフルマネージドサービス「Google Cloud VMware Engine」の一般提供開始を発表した。Google Cloud上で数十分以内にVMware環境を構築でき、「VMware vSphere」ベースのワークロードを簡単に移行/実行できるサービス。今四半期(2020年4~6月期)中に2つの米国リージョンで提供を開始し、東京リージョンでも今年後半には提供開始予定。
グーグルでは昨年(2019年)7月、米ヴイエムウェアとのパートナーシップに基づき、Google Cloud上でVMwareワークロードを実行可能にする取り組みを進めると発表した。さらに11月には、Google Cloudを用いてVMware環境を提供するマネージドサービスプロバイダ、CloudSimpleを買収している。
今回一般提供を開始したGoogle Cloud VMware Engineは、クラウドサービスに対するヴイエムウェアの最高位認定「VMware Cloud Verified」を受けており、vSphereやvCenter、vSAN、NSX-T、HCXを含むネイティブのVMware環境を構築/移行することができる。またGoogle Cloud VMware Engine環境から、Google Cloudの各種ネイティブサービス(BigQuery、Cloud Operations、Cloud Storage、Anthos、Cloud AIなど)へのフルアクセスも可能。
これにより、オンプレミスのVMware環境ともシームレスな統合運用が可能になる。またフルマネージドサービスであり、VMwareソフトウェアスタックや関連インフラのアップグレード、ライフサイクル管理などはすべてグーグル側で行うとしている。
同サービスは、今四半期中に北バージニア(us-east4)、ロサンゼルス(us-west2)の2リージョンで一般提供を開始し、今年下半期中にはさらに8つのロケーション(ロンドン、フランクフルト、東京、シドニー、モントリオール、サンパウロ、シンガポール、オランダ)へと展開を拡大する予定。グーグルのWebサイトによると、us-east4リージョンにおける利用料金は1時間あたり4.65ドル(ve1-standard-72ノード、3年契約の場合)となっている。