働く!おすすめ周辺機器レビュー 第7回
PCレス・HDMIスルー対応のキャプチャー&ストリーミング「UP-GHDAV2」
在宅勤務中はゲーム配信者になろう! 簡単で本格派の動画配信機材を試す
2020年05月01日 11時00分更新
スマホゲーでお手軽PCレス録画!
今度は、YouTubeにスマホでのゲームプレイ動画をアップしてみたいと思う。ここではライブ配信ではなく、「UP-GHDAV2」の「PCレスモード」を使い、スマホでのゲームプレイ動画をSDカードに録画してそれを軽く編集してからYouTubeにアップする、という段取りでいきたい。
まず接続方法について。スマホ(ここでは筆者のiPhone XRを使う)にHDMI変換アダプターを接続。アダプターについてはスマホやタブレットで対応製品が異なるので、適宜選択していただきたいが、とりあえずHDMI出力ができるアダプターなら問題ないだろう。
「UP-GHDAV2」本体右側のスライドスイッチ「REC MODE」を「SD」側、また「iOS REC」も「ON」側にしておいたうえでSDカードスロットにフォーマット済みのSDカードを挿入。電源として「UP-GHDAV2」とUSB給電機器をUSBケーブルで接続。最後にスマホ用HDMIアダプターのHDMIケーブルを「IN」に接続。
「iOS REC」を「ON」にすることで「UP-GHDAV2」はHDCP非対応デバイスになる。HDCPは著作権保護を目的としたデジタルコンテンツのコピーを防止する技術だ。iOSではHDCP非対応デバイス(ディスプレー)に接続する際はHDCP信号を含まない映像を送信してくれるので「UP-GHDAV2」で録画が可能になるというわけだ。
映像信号の入力に成功していれば、「UP-GHDAV2」のLEDが緑色に点灯する。画面をプレビューするなら、「UP-GHDAV2」の「OUT」とディスプレーをHDMIケーブルで接続すればいい。また動画にゲームプレイ中の音声をのせるなら、これでPCレス録画の準備が整った。
スマホでゲームを起動したら「UP-GHDAV2」の「録画」ボタンを押下する。LEDが緑色の点滅状態になれば録画は開始されている。録画ファイルは「.MOV」で保存される。
録画時は、エンコードの影響からかプレビュー画面にこそ若干(1秒未満)の遅延が発生していたものの、実際に録画した動画を再生してみると、スマホの画面を見ながらプレイして実況音声を乗せた動画自体に遅延は発生していなかった。
ちなみに「UP-GHDAV2」は、スライドスイッチを「SD」にし、SDカードを挿入している状態で録画ボタンを長押しすることで「カードリーダーモード」に変更できる。SDカードを抜き差しすることなくそのまま読み取って動画データをパソコンにコピーできるので、SDカードリーダーを別途用意する必要はない。なお「カードリーダーモード」のときには本体LEDは青色に点灯する。
SDカードからパソコンへコピーした動画は当然無編集状態。各種編集ソフトで編集するもよし、実況感を伝えるためそのままでもよし、お好みで処理していただきたい。
YouTubeにアップする場合は、YouTubeにGoogleアカウントでログインし、画面右上のカメラアイコンをクリックして「動画をアップロード」をクリック。あとは手順にしたがってアップ作業を進めていくといいだろう。ちなみにYouTubeの動画は、アップしただけでは公開されないので、まずはきちんとアップできているか自分で確認してから「公開」すればいいだろう。
やってみると超簡単、ライブ配信&動画配信
このように「UP-GHDAV2」を使ってライブ配信と動画配信に挑戦してみた筆者であるが、ライブ配信には『専用機器を用意して面倒な配線をする必要があるんじゃ?』とか『パワーのあるパソコンを用意しなければいけないのでは?』といった、これまで抱いていた先入観をすべて捨てることができたのだった。つまりは「UP-GHDAV2」を使えば、動画の配信はとても簡単にできる、ということだ。
昨今の事情で自宅にこもらざるを得ない状況で仕事や勉学に励んでいる人たちにとっても、そのメインの作業の合間にできる手軽な操作であるはずだ。日課として毎日数分でもいいからライブ配信を……というようなライトな趣味としての配信者を目指すこともできるだろうし、編集ソフトを駆使しながら本格的なゲーム攻略動画を作成して「ガチなゲーム実況者」を目指すこともできるのがこの「UP-GHDAV2」だ。
自宅にて時間を持てあましつつゲームにふけっているなら、「UP-GHDAV2」を使ってほんの少しだけ手間をかけて「ゲーム配信者」としてデビューしてみるのはいかがだろうか?
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