キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2020年4月16日、汎用CADソフトの最新版「TurboCAD v26 シリーズ日本語版」を発売した。ユーザーインタフェース(UI)に「リボンインタフェース」を採用したほか、3Dスキャナが出力する点群データの取り込み機能などを追加している。
TurboCADシリーズは世界30カ国以上、約25年間以上にわたり設計/製図の現場で利用されてきたロングセラーのCADソフト。ハードウェアスペックの制約が低く、コストパフォーマンスが高い汎用CADソフトとして、個人や学生からさまざまな業種の大手企業まで幅広い用途で活用されている。
約5年ぶりとなる今回のバージョンアップではまず、米国版に合わせてエディション名を「TurboCAD DESIGNER」(2次元製図用CAD)、「同 DELUX」「同 PLATINUM」(各2D/3D CADソフト)に一新している。
さらに、すべてのエディションにおいてリボンインタフェースが採用された。このインタフェースはユーザーごとにカスタマイズすることも可能で、作業の効率化を支援する。
手数がかかっていた図形作成を自動化する「スケッチ機能」も搭載された。円の中心を描くセンターマーク作成コマンド、スロット作成コマンドなどがある。
最上位のPLATINUMエディションでは、LightWorks9.3による「フォトリアリスティックレンダリング機能」が復活したほか、「点群データ取り込み機能」が新たに追加された。3Dスキャナで取り込んだ点群データからベクターデータへのリバースエンジニアリングが行える。
TurboCAD v26シリーズの希望小売価格(税抜)は、DESIGNERが1万9800円、DELUXEが5万8000円、PLATINUMが17万8000円。また学生向けのアカデミック版は、DESIGNERが1万800円、DELUXEが2万8800円。キヤノンITSでは、初年度2000本の販売を見込んでいる。