このページの本文へ

業務効率化と組織内コミュニケーションの活性化を目指す

ソラシドエアがSlackを導入、オープンな情報共有を目指す

2020年04月06日 14時00分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ソラシドエアがSlackの全社導入を開始

 Slack Japanは4月6日、ソラシドエアがSlackの全社導入を開始したと発表した。国内エアラインでは業界初めての導入という。

 ソラシドエアは、九州・沖縄を中心とした国内路線ネットワークを展開しており、3月から新規就航した福岡空港も含めて、現在1日あたり13路線80便を運航している。同社では、さらなる戦略的成長を念頭に、組織的な業務効率の改善と運航品質、サービス品質の向上に向けた取り組みの一環として、全社員を対象にSlackを導入した。

 本社(宮崎)、オペレーションセンター(東京)、就航地の支店との間やり取りを従来のEメールからSlackに切り替えることで、スピーディーでオープンなコミュニケーションの実現と、社内の意思決定を加速を目指す。また、社員間の運航・サービスに関わる連絡・共有等の連携を強化。問い合わせ対応の履歴や意思決定の経緯をナレッジとしてSlack上に蓄積することが可能になった。他の業務ツールとの連携もできるので、Slack上からアプリを切り替えずに優先度の高い業務に集中できるという。

 同社では、「オープンマインド」な企業文化の醸成を目指し、より組織的なコミュニケーションの活性化を進めている。地上から上空まで、様々な場所やシフトで働く運航乗務員・客室乗務員・整備士・空港旅客係員の現場社員と管理部門の情報をSlackに一元化することで、必要な情報に迅速にたどりつける体制を確立し、部門間を超えた横断的な情報共有の場を提供。また、全社員を巻き込んだ社内横断プロジェクトにもSlackを活用する。

 なお、同社では部分的なSlack導入を昨年度から進めており、2019年9月に宮崎で開催され、プラチナスポンサーも務めた「2019 ISA ワールドサーフィンゲームス」では、営業部門を中心とした共有チャネル「サーフィンプロジェクト運営事務局」を立ち上げた。若手から中堅社員が参加し、キャンペーンやパッケージプランの企画立案・ビーチクリーン活動の実施・当日のブース出展の企画実行まで、各部門を巻き込み組織を超えたコミュニケーションをSlackにより実現したという。

 また、Slackとアプリ連携させて、新たにウェブ会議を活用することで、これまでの出張や会議の回数を適正規模に抑え、時間効率・費用効率の向上を図る。より生産性の高い新しい働き方の創造、ワーク・ライフ・バランスの充実を目指すという。

  今後、ソラシドエアにおけるSlack導入は、同社の業務改革室により推進され、各部署への段階的な展開を加速し、全社員に対して利用の定着をサポートしていく。

 代表取締役社長 髙橋 宏輔氏は、これまで同社は「事業所間コミュニケーション不足と非効率な情報伝達」「特定の社員に業務・情報が集中することによる組織的な情報共有や議論する文化の未成熟」という課題を抱えていたが、今後はSlack導入を通じて「業務の生産性向上」と「オープンマインドな企業文化の醸成」を期待するとコメントしている。

■関連サイト

カテゴリートップへ