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Windows Info 第217回

20H1の完成とともにWindows Subsystem for Linux 2が来る

2020年03月29日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

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ディストリビューションをインストールしカーネルを差し替え

 とりあえず、これでWSLはバージョン1として動作できるようになった。まずは、Microsoftストアから適当なディストリビューションをダウンロードしてインストールしておく。ここでは、Ubuntu-18.04をインストールしたとする。

 インストールでは、起動に使うユーザー名とパスワードを聞いてくる。通常の利用ではパスワードを入力することはないので、適当でかまわないが、suコマンドなどで必要になるので、入れやすく忘れることがないパスワードを設定しておくことをお勧めする。

 ディストリビューションのインストールが完了するとWSLが起動するが、これは、 バージョン1での起動である。次に必要なのは、WSL2カーネルのダウンロードと、ディストリビューションの環境をWSL2用に変換する作業である。

 WSL2カーネルは、以下のURLからダウンロードする。WSL2カーネルをインストールしないでバージョン2への変換を行おうとするとこのURLを指定されてダウンロードを要求される。

●WSL 2 Linuxカーネルの更新
 https://aka.ms/wsl2kernel

※実際のURLは以下になる(ブラウザの言語設定に依存)
 https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/wsl2-kernel

WSL2に切り替える場合、このページからWSL2カーネルをダウンロードしてインストールする

 実際にダウンロードするのは「wsl_update_x64.msi」というファイルである。ダウンロード後にこれを起動してインストールする。

ダウンロードするのはmsiファイルなので、通常のアプリケーションのようにインストールが可能

 インストールが終わったら最後にwsl.exeコマンドを使って、ディストリビューションをバージョン2に設定する(このあたりは以前のプレビュービルドと同じである)。

 なお、現在インストールされているディストリビューションの動作バージョンについては、

wsl.exe -l -v

で表示できる。

 自分でインストールしたLinuxディストリビューションをバージョン2に切り替えるには、

wsl.exe --set-version Ubuntu-18.04 2

とする。ここでは、ディストリビューションがUbuntu-18.04であるとした。各自のディストリビューション名(wsl.exe -l -vで表示される)に置き換えてほしい。なお、最後の2の手前にはスペースがあることをお忘れなく。

 WSLのバージョン2は、19H2までのWSL1と比べるとかなり本格的なLinuxとなる。動かす前に一手間あるが、Linuxの可能性ということを考えたらバージョン2で動作するようにしておくほうがいいだろう。

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