座面の裏はネジだらけ
次は座面です。裏側の周囲をぐるっととめられていて、試しに1本外してみたら、ボルトではなくネジでした。大量にあって外すのが大変なので、ここは文明の利器に頼ります。電動インパクトドライバーが大活躍!

座面の布はフチがネジで固定されています。その数なんと46本。裏側もだいぶ汚れてますね

充電式インパクトドライバーでネジをはずしていきます。手でやってたらかなり大変ですが、これを使えば1本1秒ではずせます

パイプに直接ネジ穴が切られていました。フチに針みたいに尖ったバリがくっついている穴が多かったので、ラジオペンチでつかんで取り除きます
ここでネジ穴のフチにあった尖ったバリが指に刺さりまくり、出血してタイムロス。綺麗に処理されていないことから、ネジ穴加工がされているのではないみたいですね。ネジ自身がネジ山を作りながら締め付けていくタッピングネジなんだと思います。
布がネジどめされているとその穴から破れていきそうで怖いんですが、これはフチに硬いプレートが入れられているのでその心配は無用でした。さすが軍用品。

座面の布を外せました
ネジとワッシャーをなくさないようにパーツ入れに入れて座面の作業は終了です。
全部外してフレームだけに
吊り金具のところに、蜘蛛の糸なのか何かの繭なのかわかりませんが、ケバケバした繊維状のゴミが付いていたので、掃除するのに邪魔な吊り金具を取り外します。

吊り金具を外しました。中が砂ぼこりと繊維状のゴミで汚れています
この部分を上から覗くと、フレームの中に何やらごちゃごちゃと部品があります。ワッシャーの間にローラーがあり、どうやらそのローラーに吊り金具を取り付ける太い金属線がスプリングのように取り付けられているようです。そしてフレームに座面のベルトを固定する金具がはめこまれ、すべてを1本のボルトで固定するという構成です。
ボルトを抜いたらバラバラになるかもしれないし、最悪、スプリングがどこかに吹っ飛んでいくかもしれません。でも、もしかしたら外しても大丈夫なんじゃないかな? と思い、ナットを外して恐る恐るボルトを抜いてみました。
もしスプリングが押し縮められていてこのボルトで固定しているなら、この時点で横から押されてる感があったりしてなんとなくわかるはずですが、特にそういう感じはありません。どうやらスプリングは大丈夫そうです。
さらに、ボルトの先端がワッシャーを通り過ぎてもワッシャーがそのままの位置にとどまっているので、ワッシャーやローラーが落ちてしまうこともなさそうです。で、勇気を出してぐぐっと抜いてみたら、すべての部品がそのままの状態で引き抜くことができました。

ボルトを抜いてもこのあたりの部品がバラバラになったりはしませんでした
とはいえ、もしかするとギリギリ耐えているだけかもしれません。ショックを与えると分解してしまう可能性もあるので、背もたれのベルトを固定している金具をそーっとそーっと慎重に抜き取り、間髪入れずボルトを元に戻します。ほっとひと安心。

ボルトやナットの紛失防止と部品の脱落防止のため、ボルトを元どおり挿しておきます
というわけで、無事フレームとベルト、背もたれ、座面に分解することができました。

フレームだけになりました
あとは掃除をして組み立て直せば……と思ったんですが、ここまでバラしたのなら、脚の金具も気になります。足元の部品なだけあってめちゃくちゃホコリ&砂だらけなんですよね。これも分解したくなってきたので、次回それをやろうと思います。

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