阪神電気鉄道は2月17日、神戸市およびNature Innovation Groupと「シェアリングエコノミーを活用したまちづくり実証事業に関する三者連携協定」を締結し、傘シェアリングサービス「アイカサ」を、阪神線の一部の駅で導入すると発表した。
アイカサは1日70円で傘をレンタルし、アイカサの傘立てであればどの傘立てでも返却可能なシェアリングサービス。月額サービスでは1ヵ月420円で何度でも利用できる。今回アイカサが導入されるのは、阪神線の駅をはじめ神戸市内の公共施設など、計80箇所となる予定。設置時期は4月上旬以降随時としている。
傘の設置本数は2000本で、同社の沿線活性化プロモーションシンボル「“たいせつ”がギュッと。」のマークや、神戸市の都心・三宮の再整備に関するロゴマークなどがデザインされた傘を各傘立てに配置する。
主な設置場所は、神戸市役所、中央区役所といった公共施設のほか、阪神電鉄が管理する阪神本線・阪神なんば線34駅、神戸高速線5駅。またポートライナー12駅、六甲ライナー6駅にも設置を予定しており、神戸市営地下鉄は設置駅を調整中としている。神戸三宮センター街の総合案内所(通称「三宮HATENA」)、みなと銀行本店、神戸元町1番街商店街といった商業施設にも設置される予定。
本サービスの導入によって、阪神線沿線の住民や神戸市民の利便性向上をはかるとともに、傘の廃棄物削減を目指すとしている。