カバーディスプレーの出番は少ない
両手操作は必須
メリットがあったいっぽうで、悩んだ点もありました。
カバーディスプレーの使い方に迷う
約4.6型のカバーディスプレーは閉じたときに使用しますが、今回は通知を確認する程度で、ほとんど使いませんでした。もちろんサブ的な位置づけなのでしょうが、ウェブを見るにもカメラを起動するにも小さいので、どう使えばいいか迷ってしまいました。
片手操作はやっぱり難しい
片手で操作できる範囲はディスプレーの1/4程度。スクロールなど簡単な操作は別ですが、文字入力はキーボードも大きいので両手で行なう必要があります。大画面の利便性とのトレードオフなので仕方ありませんが、片手しか使えない状況も多々あるので悩ましい場面も出てきそうです。そもそもかなり高価な端末なので、落下による破損や故障を回避するためにも両手で持って操作したほうがいいでしょう。
動作はサクサク快適
OSはAndroid 9.0、CPUはSnapdragon 855を搭載します。スマホのパフォーマンスを数値化して評価できる「AnTuTu Benchmark」アプリでベンチマークを計測してみると、「454958」とハイエンドのなかでも上位のスコアを記録しました。たしかに動画を2時間ほど(サッカー中継1試合)見ても、本体が熱くなることはありませんでした。
バッテリー容量は4380mAh。使っていて電池持ちに不安を感じることはありませんでした。仕事にプライベートにフル活用したいなら、モバイルバッテリーがあると安心でしょう。
生体認証は指紋/顔に対応。個人的には顔認証のスピードがとても速いように感じました。指紋センサーは上下になぞることで、通知センターを表示/非表示することができます。防水/防塵、おサイフケータイ、ワンセグ/フルセグには非対応となっています。
その他、ホームボタンや戻るボタンの位置を変更できます。また、初期設定ではQWERTYキーボードになっていますが、設定からテンキーを選択できます。
【まとめ】大画面の利便性は確かにある
ただし価格はどうしてもネック
ここで紹介したのは、従来のスマホと同じ使い方にすぎません。フォルダブルフォンで何ができるのだろうと思いながらGalaxy Foldに触れていましたが、フォルダブルでなくては! という強い理由は見つからないままです。何より24万円という価格もネックになるでしょう。(筆者自身、この端末を持ち歩いて外で使うことに1週間ずっとひやひやしていました)
とはいえ、大画面の利便性は感じましたし、何より新時代のスマホ(のはじまり?)であることは確かだと思います。これから5Gの時代が来れば、スマホのかたちや役割も変わってくると言われています。ガジェット好き、新しい物好きなら、一度手に取ってみて未来を感じてみてはいかがでしょうか。
| 「Galaxy Fold SCV44」の主なスペック | |
|---|---|
| メーカー | サムスン電子 |
| ディスプレー | 7.3型有機EL(21:9) 4.6型有機EL(4.2:3) |
| 画面解像度 | 7.3型:2152×1536ドット 4.6型:1680×720ドット |
| サイズ | 開:約118×161×6.9mm(最厚部7.6mm) 閉:約63×161×15.7mm(最厚部17.1mm) |
| 重量 | 約276g |
| CPU | Snapdragon 855 2.8GHz+2.4GHz+1.7GHz (オクタコア) |
| メモリー | 12GB |
| 内蔵ストレージ | 512GB |
| OS | Android 9 Pie |
| FeliCa | × |
| カメラ画素数 | アウト:1600万画素(超広角、F値1.9)+1200万画素(広角、F値1.5/値F2.4)+1200万画素(望遠、F値2.4) サブ:1000万画素(F値2.2)+800万画素(F値1.9) カバー:1000万画素(F値2.2) |
| ワンセグ/フルセグ | ×/× |
| 防水/防塵 | ×/× |
| バッテリー容量 | 4380mAh |
| 生体認証 | ○(指紋、顔) |
| 連続通話時間 | 約3040分 |
| 連続待受時間 | 約470時間 |
| USB端子 | Type-C |
| カラバリ | スペース シルバー |

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