このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

創造力と感性で腕時計の楽しみ方は無限大に

シチズン話題スマートウォッチ「Eco-Drive Riiiver」がほかのスマートウォッチと違うところ

2019年12月24日 08時00分更新

文● 中山 智 編集●飯島恵里子/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「私たちの創造力と感性で腕時計の楽しみ方は無限大に」と、大きなテーマを掲げたEco-Drive Riiiver

シチズンが作ったスマートウォッチが人気沸騰中

 調査会社のMIDLaboの調べによるとスマートウォッチの普及率は、2019年7月の時点で20歳から69歳の男女平均が18%、男性に限ると24.5%という結果が報告されている。つまり成年男性の4人に1人はスマートウォッチを所持しており、スマートウォッチが、ニッチなガジェットではなく、一般的なアイテムとして人気となっている。

 そんなスマートウォッチのなかでも、注目を集めているのが、シチズンから発売された、「Eco-Drive Riiiver」だ。タッチディスプレーは搭載せず、時計部分はアナログ針。スマートフォンとはBluetoothで連動し、シチズンならではの光発電「Eco-Drive」を搭載しケーブルによる充電は不要……と書くと、いわゆるアナログ針タイプのスマートウォッチの一種と捉えてしまうかもしれないが、実は大きく違っている。

「スマホの通知表示=受け身」ではなく「Riiiverの起動ボタン=自発性」が特徴

 アナログ針タイプやタッチディスプレータイプの一般的なスマートウォッチは、スマートフォンと連動して通知を受けたり、活動量計としてスマートフォンにデータを渡したりといった機能が一般的。つまり「スマートフォンの周辺機器」といった傾向が強い。

 だが、Eco-Drive Riiiverはスマートフォンの周辺機器というよりは、スマートフォンと連携して、Eco-Drive Riiiver側からスマートフォンも操作できるなど、一歩進んだスマートウォッチなのだ。

 たとえば「メール」に関する機能でも、一般的なスマートウォッチの場合、スマートフォンにメールが着信すると、その通知として針の位置やバイブレーションで教えてくれる。

必要に応じて、ユーザーがカスタマイズをするとEco-Drive Riiiverは「ボタンを押すだけで、定型文のメールを指定した相手に送信」という、自発的にアクションを実行する

 一方Eco-Drive Riiiverには、こういった通知機能はない。逆にEco-Drive Riiiverのボタンを押したり、指定した歩数を歩くことでトリガーとなり、定型文のメールを特定のアドレスに送るといった機能が利用できる。つまり一般的なスマートウォッチが「受け身」のデバイスだとすると、Eco-Drive Riiiverは「こちら側から自発的にアクションを起こすためのデバイス」なのだ。

ボタン押し以外のトリガーも利用可能!

 では「Eco-Drive Riiiverはどういったことができるのか」と聞かれると、回答は非常に難しい。なぜならEco-Drive Riiiverは「使える機能を自分でカスタマイズして搭載」できるスマートウォッチだからだ。

 カスタマイズの内容も先ほどの例のように、「メールを送る」というアクション(行動)だけでも、トリガーとなるきっかけとしては「ボタンを押す」や「特定の歩数を計測する」のみならず、「その日に消費したカロリー」などが用意されている。

 Eco-Drive Riiiverに搭載できる機能は「iiidea」と呼ばれており、iiideaは「T(トリガー)」「S(サービス)」「A(アクション)」の3つで構成されている。先ほどの「ボタンを押す」や「消費カロリー」といった設定は、「T(トリガー)」用のピースとして用意されているのだ。

 これが「S(サービス)」になると、さらに多くのピースをラインアップしている。たとえば「プロ野球の結果を送信する」ピースや、「近隣の駅を探す」ピース。「風速や風向きを教えてくれる」ピースもあり、バラエティー豊かにそろってる。

サービスを実行し正常に完了した場合、「青い分針と秒針が3時、赤い時針が9時を指す」というアクション(A)を設定すると、文字板上でこんな見たこともない針の表示が繰り広げられる

時計に結果を表示する方法がおもしろい

 「A(アクション)」にも「ベル」をならしたり、「針を動かして結果を表示する」といったピースが用意されている。アクションを変えることで、同じ到達歩数を通知するにしても、Eco-Drive Riiiverのベルをならせば「自分に対しての通知」になるし、メール送信にすれば「自分以外の人への通知」として利用できる。針を動かすアクションにすれば、「達成度」などもチェック可能だ。


「T(トリガー)」「S(サービス)」「A(アクション)」のピース例

このほかさまざまなピースがあり現在利用できる。また新しいピースは順次追加されるという

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ