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インスタが誕生日の登録を義務化、将来はAIで年齢検証も

2019年12月06日 07時59分更新

文● Charlotte Jee

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AP

インスタグラムは、子どもたちの安全性に考慮し、新たにユーザー・アカウントを作成する際に生年月日の入力を義務付けることを決めた。

インスタグラムのアカウントは13歳以上から作成可能だが、従来は登録時に「13歳以上」という項目のチェックを要求するだけだった。新たに入力が義務付けられる生年月日は他人の目に触れる場所には表示されず、既存ユーザーはいまのところ登録する必要はない。生年月日の登録が必須のフェイスブックとアカウント連携しているユーザーの場合は、すでにインスタグラムに年齢データが提供されている。

インスタグラムは生年月日の登録義務化の理由を、子どもたちの安全対策のためだとしている。2017年には、インスタグラム上に自殺に関する画像を残してモリー・ラッセルという14歳の少女が死亡。これを受けて同社はいじめ、自傷行為、自殺画像を厳しく取り締まるための手段を順次導入している。スナップチャット(Snapchat)とティックトック(TikTok)はすでに新規登録時に生年月日の入力を義務付けている。

生年月日の登録はまた、アルコールやギャンブルなど年齢制限のある商品広告を法的に適切なユーザーだけに表示するためにも有効だ。だが、インスタグラムはこれが主な目的ではないとしている。インスタグラムの新しいポリシーは、米国や英国など同社のポリシーが批判されている国において、新たな法律によって活動が制限されるのを未然に防ぐ狙いがあるようだ。

インスタグラムはロイター通信に対し、「ほとんどの人は正直に生年月日を登録すると思います」と説明する一方、最終的には人工知能(AI)が年齢を検証するようになると述べた。生年月日データの分析により、「誕生日おめでとう」などの投稿とともに、ユーザーの年齢や性別を予測できる機械学習ソフトウェアを訓練しているという。インスタグラムのビシャル・シャー製品責任者はロイター通信に対し、新規登録者に課す生年月日データにより、ユーザーの年齢や性別を見分ける精度が向上すると語った。

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