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便利なサービスを使って時間短縮で英語を身につけよう

ラップを中心とした洋楽の歌詞やその背景、スラングもわかって英語表現にもつながるアプリ「Genius」

2019年11月30日 07時00分更新

文● 小山 安博 協力●長束 啓樹(ENGLISH COMPANY)

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 例えば、Sex Pistolsの「Anarchy in the U.K.」にある「Your future dream is a shopping scheme」という歌詞。直訳の意味としては「お前の将来の夢はショッピングモール」といったぐらいで、よく分からない。注釈を見ると、70年代の若者の行動、経済的背景などが紹介され、その背景が見えてくる。

「Anarchy in the U.K.」の歌詞。色が変わっているのが注釈のある部分。検索した限りは、ヒップホップの曲の方が注釈が多い印象がある

 注釈自体は外部のユーザーが記載しているもので、それを利用者が評価する仕組みとなっており、必ずしも正解とは限らないが、参考にはなる。Eminemの「Lose Yourself」を見ると、1番の歌詞についてEminem自身が『Jimmy Smith Jr.」(注:Eminemの自伝的映画「8 Mile」の主人公)のことを歌っている。自分のことではなく』といった注釈を載せており、本人や楽曲のプロデューサーが書き込む例もあって面白い。

Eminem自身が注釈を載せている例も

 ヒップホップに限らず、大量の歌詞が登録されているので、単に歌詞を知りたいだけでも便利。歌詞は文法的な省略などもあるが、表現の工夫にもなるし、音楽と一緒に覚えられるので、記憶しやすい。背景を学習することで理解を深める手助けにもなる。スラングなどもあってそのまま使うと危ない表現もあるが、ある程度学習が進んでいると便利だし、学習だけでなく実用性も高いアプリだ。

協力:長束 啓樹(ENGLISH COMPANY)

大学在学中は、外国語学部で英語学・英文学・音声学などを学び、米ケンタッキー州でTESOL(英語教授法)について学ぶ。帰国後は、教育業界で英語指導に携わり実務経験を積んだ。各種SNSを駆使し英語学習に便利なWebサービス等について調べ、実際に使っては周りに紹介している。



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